Facebookページに「CTA」ボタンが登場。Facebook社のねらいとは?

 Post by MML編集部

最近、Facebookページの上部に「コールトゥアクションを作成」というボタンが表示されるようになりました。あまり聞きなれないこの機能。具体的にどのようなもので、何ができるのか。そしてFacebook社の狙いについてまとめました。

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そもそも、コールトゥアクションとは?

コールトゥアクション(Call To Action、略称 CTA)とは、「行動喚起」と訳されるマーケティング用語です。ページに訪問したユーザーについて具体的な行動を起こさせるイメージやテキストのことを指し、具体的には「商品を購入する」ボタンや「詳しくはこちら」のテキストリンクがこれにあたります。

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また、「これはCTAになる」といった使い方をすることもあり、ユーザーの行動をそのページで終了させないように、次へのアクションを促すものがCTAということになります。

?Facebookが語る「CTAボタンを設置した本当の狙い」

ではなぜFacebookは、CTAボタンをFacebookページへ設置しようということになったのでしょうか?Facebook For businessの記事には次のように書かれています。

「Facebookページは、Facebookを利用している人々にとって、情報源として便利なだけでなく、ビジネスと直接やりとりできる場所でもあります」

「CTAボタンを設置することにより、Facebookページの最も重要なビジネス目標を表立たせることができます」

つまり、本来Facebookページは「ブランドや企業などは最新情報を発信し、ファンとつながる」ページとして利用されています。

そしてFacebookページの投稿がよかったら「いいね」や「コメント」ができましたがこれらは一般公開となっているため、ダイレクトな交流はまだまだ課題がありました。このことを踏まえて今回Facebookページは、情報源の立場からビジネスの立場へ拡大したということになります。

FacebookはCTAボタンを設置することで以下の効果があると書かれています。

1)オーディエンスがアクションを取りやすくなります。広告を見た後どのようなアクションを取ればよいかが、オーディエンスにはっきり伝わります。

2)ウェブサイトのリンクに使用できるクリック可能なスペースが大きく広がります。写真、テキストボックス、アクションボタンのすべてが、お客様のウェブサイトにつながるリンクになります。

3)広告に合わせてアクションボタンの種類を選択できます。5種類のアクション(購入する、詳細を見る、登録する、予約する、ダウンロードする)から選択できます。

つまり、CTAボタンを設置することによってユーザーは次のアクションを取りやすくなるので、ユーザーがわざわざ社名やサービス名を検索して目的のサイトへ行くことなくダイレクトに移動できるということになりますね。

Facebookの「コールトゥアクションを作成」ボタンでできることは?

Facebookの「コールトゥアクションを作成」ボタンは、Facebookページのカバー写真下部にボタンを設置する機能です。
現在は「予約する」「お問い合わせ」「アプリを利用」「ゲームをプレイ」「購入する」「Facebookに登録」「動画を見る」の7種類が提供され、ボタンをクリックした時に表示するサイトのURLやモバイルでの表示方法を選択するだけで簡単に設置できます。

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このボタンが効果を発揮する例として、投稿で商品やサービスについて伝えるのが難しいため投稿頻度が低く、Facebookページの情報が古くなりがちなケースがあります。そのようなページでは訪問ユーザーの離脱率が高い傾向がありますが、「コールトゥアクション」ボタンを設置することで離脱率を減少させ、関連情報をユーザーに伝えることができます。

このボタンは、今までもFacebookページ広告では提供されていました。こちらはFacebook広告をPower Editorから入稿する時にアクションを選択すると広告内にボタンが表示される仕組みです。

カスタムはまだできないものの、未設置なら今すぐ設置を!

Webマーケティングの観点から考えると、CTAはボタンの設置の有無だけでなく、配置場所や文言、ボタンの色などを調整してコンバージョン率を向上させる必要があります。しかし、今回登場したFacebookページのボタンでは、まだそこまでのカスタマイズは難しいようです。

とはいえ、まだFacebookページにCTAボタンを設置していないのであれば、ぜひ今すぐ設置することをおすすめします。