個人向けアプリ開発ガイド。独学で準備から公開までのやり方を徹底解説【初心者向け】

 Post by MML編集部

朝が始まってから夜寝るまで、アプリを起動しないことがない世の中となりました。いろいろな情報を受けているうちに、自分もアプリを作ってみたくなったり、人気のアプリを自分でもイチから手掛けてみたくなったりします。ではアプリを開発するのにどれくらいの期間がかかり、どれくらいの費用がかかるのか、アプリ開発に必要な情報をまとめました。

個人でアプリ開発するやり方_img

アプリ開発ガイド

アプリ開発は、開発前、開発、公開後の3段階に分類できます。まずは開発を行う準備の心構えについてまとめました。アプリを開発する前の準備や時間、費用について解説しています。

アプリ開発をするための準備は何ですか?

詳細はアプリ開発の流れで解説しますが、アイデアが確定したら目標を設定、市場調査を実施、機能を確定し、ワイヤーフレームを確定、開発をすすめるなどの流れになります。アプリが公開されたあとユーザーレビューや問い合わせから思わぬバグが見つかったということもあり、さらなる改修を行うことも発生するでしょう。

アプリ開発はどれくらい時間がかかりますか?

アプリ開発にかかる時間は様々な要因に基づいて変動します。アプリの種類、機能の複雑さ、開発方法などは工数を見積もる上で重要な指標と言えます。単純な機能のアプリであれば数ヶ月で開発できますが、複雑になれば数年かかることがあります。一般的には5〜12か月で開発できるでしょう。

費用はどれくらいかかりますか?

個人で独自開発する場合は、パソコン、スマートフォン、書籍または専門学校の学費などがかかります。そのほかアプリストアに登録するため、AppStore(99ドル=約11800円/年間)、Google Play(25ドル=約3000円)がかかります。詳細は以下URLをご覧ください。

https://moduleapps.com/mobile-marketing/22430app/

アプリ開発の流れ

個人でアプリ開発する上での戦略面についてまとめました。アイデアを練ることは大事ですが、それ以上に目標を設定することが重要です。どんな目標を達成するアプリなのか予め設定しておく必要があります。

アイデアを練る

既に固まっている方は大丈夫ですが、どんなアプリを作ろうか考えている方はアイデアを形にする必要があります。どんなジャンルのアプリを作ろうか、ファーストステップとしてどこからどこまで開発するか、どちらのOSからアプリを作るかなど、アイデアを具体的なものにしていくことはとても大切です。

目標を設定する

アプリは公開して終了ではありません。どんなアプリにしたいのかアイデアを形にしたあと、最終的な目標と、例えば1年後や3ヶ月後、どんなアプリの姿になりたいのか目的を明確化しておくと、アプリ運用のモチベーションにも繋がります。

目的を持たずにアプリを開発する方もいらっしゃいますが、概して何をするためのアプリなのかわからなくなり、そのまま終了するパターンが見受けられます。そのような形にならないよう、目標を設定することは重要です。

市場調査を実施する

AppStoreやGoogle Playといったアプリストアのカテゴリ一覧から、類似アプリを見つけることはとても重要です。どのようなデザインを施しているのか、どのような機能があるのか、KPIは何か、どのような説明文を記載しているのかなど。はじめのうちは類似アプリの内容を研究し、これから作るアプリに活かしていきましょう。

アプリ機能を決定する

アプリ機能をあやふやにして開発を進めてしまうと、開発途中で機能を追加することになったり、開発途中で断念することになって、開発期間が変わってしまいます。そうならないためにもまずはどのような機能を搭載するのか予め決定しておくことで、ブレることなく開発に着手することができます。

ワイヤーフレームを作成する

どの機能をどの場所に置くのか。ユーザーはどのタイミングで対象の機能に触れてもらいたいのか、ワイヤーフレームを作りながら機能を盛り込むことが必要です。機能の盛り込み方次第でユーザーは、面倒くさいと思ったり、煩わしいと思ったり、直感的じゃないと思って最終的にアンインストールすることがあります。カスタマージャーニーを考慮しながら、どのタイミングで何を見せるのか検討していきましょう。

開発方法を選択する

アプリを開発する上ではじめにiPhoneアプリを開発するのか、Androidアプリを開発するのか検討することは重要です。そのヒントとして現在お持ちのパソコンはどちらのOSでしょうか。そしてスマートフォンはどちらのOSに対応していますか?Mac対応のノートパソコンやiPhoneをお持ちであれば、何も追加購入することなくそのまま開発に進むことができます。お持ちでない場合、追加購入する必要があります。

審査ガイドラインを読む

AppStoreの場合、iOSアプリを欲b難公開する前にAppleのアプリ審査が入ります。このアプリは安全性が担保されているのか、ソフトウェアの要件を満たしているのかなどを審査します。Androidアプリは事前審査がありませんが同様に審査しているそうです。安心・安全なアプリを提供できるよう、公開前に読んでおくことをおすすめします。

https://developer.apple.com/jp/app-store/review/guidelines/

https://play.google.com/about/developer-content-policy/?hl=ja

https://developer.android.com/distribute/best-practices/launch/launch-checklist?hl=ja

アプリ公開後

アプリは作って終了ではありません。いわば公開後がスタートラインに立ったと言えます。ではそこからどのように運営を続けていくのかまとめました。

ユーザーレビューを読む

ユーザーがアプリを使っていると、情報が誤っていたり、機能が切れたりしている箇所を見つけます。お問い合わせ機能がないとその報告先はユーザーレビューになることがあります。ユーザーレビューはアプリをダウンロードする前のきっかけとして読まれることがあるので、こまめにアクセスをして対応することが大事です。

サポートを続ける

エラーや誤植の窓口としてお問い合わせ機能を設置する必要があります。はじめのうちは問い合わせを受けながらバグの改修を行っていく必要があります。ある程度運用が進んでいくと同じ問い合わせを受けることが出てきます。その時はFAQ(よくある質問)を設けて、問い合わせに頼らない設計にしていく必要があります。

アプリの改善を続ける

アプリはゲームソフトのように、一切バグをなくした形で公開することは非常に難しいと思います。いわばアプリはユーザーとともに成長していくものだと思います。ユーザーレビューやお問い合わせ、テスト検証などからバグを発見し、目標に近づけるよう日々改善する必要があります。

アプリ開発を依頼する場合

個人で開発できる時間が取れるときは大丈夫ですが、なかには仕事が忙しくなって独自にアプリ開発できなくなった、予算はあるので誰かにアプリ開発を依頼するケースがあります。しかしアプリ開発会社やシステム開発会社は、個人のアプリ開発を受ける事ができない企業が多いです。依頼できる方法として「クラウドソーシング」や「スキルマーケット」を紹介します。

クラウドソーシングを利用する

クラウドソーシングとは、サイト上で作業を行ってくれる人を募集し、主にコンペ形式でアイデアやコンテンツを取得するサービスです。「クラウドワークス」や「ランサーズ」が有名なサービスです。多くの方が登録しているので、すぐに人が集まると思います。

例)クラウドワークス

スキルマーケットを利用する

スキルマーケットとは、スキルを持った人がサイト上に登録していて、欲しいスキルの方を予算と見比べながら選ぶサービスです。クラウドソーシングではすべての作業を依頼できますが、スキルマーケットの場合、たとえば「デザインしかできない」という方も登録されているので、部分的なお願いに利用できます。「ココナラ」や「スキルパッケージ」などが有名です。

例)スキルマーケット

アプリを作りたいというきっかけは一瞬ですが、そこからどのような準備を行い、戦略を練るのかその一端が理解できたのではないでしょうか。アプリ開発サービス「ModuleApps」は、個人からの開発依頼はお答えすることが難しいのですが、法人で開発依頼の話がございましたらご相談いただけたら幸いです。