現在さまざまな場面でスマホから検索し、予約や購入を行いますが、今後、それらの購買活動のなかでできる範囲はさらに広がっていきそうです。Googleはモバイル版Google検索の検索結果にアプリコンテンツを表示させる「
App Indexing」の機能を
バージョンアップさせたと発表しました。
アプリコンテンツが見られるApp Indexing
Googleは、2013年からモバイル検索結果にアプリコンテンツを表示させる「
App Indexing」を進めています。FacebookやInstgram、Airbnb、Pintarestなどのサービスが導入しており、インデックスされた規模はモバイル検索結果の40%を占めているといいます。日本でも2015年6月から導入を開始し、現在ではクックパッドや食べログなどがApp Indexingの導入を行っています。
App Indexingは、アプリ提供元がWebでも表示しているコンテンツを表示するもので、なおかつアプリをインストールしているユーザーの検索結果に表示させるものなのですが、Googleはたとえアプリをダウンロードしていなくても、アプリコンテンツを検索結果に表示させる「Stream」という機能を新たに導入しました。
Streamの機能とは?
では、具体的にStreamという機能はどのようなものでしょうか。例えばGoogleアプリで「hotel right now in chicago」と検索すると、今までの検索結果のほかに「Hotel Tonight」アプリの情報が表示されます。そこでHotel Tonightアプリの情報をタップします。
すると、Hotel Tonightのアプリで「Chicago」と検索された結果画面が表示されました。画面の下には「App streamed by Google(beta)」と表示されており、これはGoogleが提供しているものだと分かります。その中の「Best Western Plus Hawthorne Terrace Hotel」をタップします。
するとホテルの詳細画面が表示されました。画面の下に1泊99ドルと表示されています。ここに泊まりたいときは予約ボタンをタップします。
すると料金の詳細画面が表示されました。この内容でよければそのまま予約に進みます。
今まではアプリをダウンロードしなければ予約ができなかった行為が、Streamを媒介として予約を行うことができます。Googleはユーザーにとって必要な情報の多くはアプリ内に存在していることに気付いたため今回、Streamを発表したそうです。
ちなみにこの機能に対応しているアプリは「HotelTonight」「Chimani」「Daily Horoscope」「New York MTA Subway Map」など一部で、利用するためにはWiFiに接続したスマホに限り表示させるそうです。また、Streamは米国版でのみ利用可能ですが、今後拡大していきます。