Googleは、Android端末向けに「Nearby」という新機能をリリースしました。この機能は、ユーザーの場所に応じてWebサイトやスマホアプリを自動的に提示する機能です。
その場所にあったおすすめのWebサイトやアプリを提示
GooglePlayストアでは100万個以上のアプリを提供していますが、その場所にあったアプリを今すぐ見つけて提供することは難しいものです。Nearbyは、ユーザーがいる場所に合わせておすすめのWebサイトやアプリをプッシュ通知でお知らせしてくれる機能です。
Android公式ブログではNearbyの使用例について幾つか紹介しています。
- ドラッグストア「CVS Pharmacy」にいる時、スマホから直接印刷設定ができる専用アプリを提示する。
- 「ノートルダム大学」の歴史的建造物を探索する。
- ロサンゼルスの美術館「The Broad」を訪れた時にオーディオツアーをダウンロードする。
空港でスムーズに出入国検査が可能となる「Mobile Passport」アプリをダウンロードさせて列に並ばずに税関手続きを済ませる。 - 搭乗ゲートで待機している間、無料で機内エンターテインメントが利用できる「ユナイテッド航空」アプリをダウンロードする。
例えば、ユナイテッド空港のアプリを通知する場合は、以下のようなイメージになります。通知内容に興味がなければスワイプして、プッシュ通知を消すこともできるそうです。
位置情報やBluetoothを活用
Nearbyは、位置情報やBluetoothの情報をもとにプッシュ通知を配信するサービスであるため、この2つの機能をONにしないと利用できないサービスです。位置情報はバッテリーを長持ちさせる観点でONにしていないユーザーもいるため、対象となるユーザーの割合が限定されるのは大きな課題となりそうです。
このサービスはAndroid 4.4(KitKat)以降の端末で利用可能となっており、今後リリースされるGoogle Playサービスの一部として提供される予定です。
顧客のロイヤリティ向上や囲い込みを目的としてNearbyを導入してみたいと思った方は、一度試されてみてはいかがでしょうか。