社会人の間でもスマートフォンを活用している割合は年々増加し、Googleもモバイルフレンドリーを導入してスマホ最適化を行っているサイトを推奨するなど、モバイルに対して大きな動きが出ています。
ジャストシステムが運営するアンケートサービスFastaskは、「企画、マーケティング、広報、販売促進、市場調査・分析」の職種に就いていると回答した20代~50代の男女244名に『
WEBサイトのスマートフォン最適化に関する実態調査』を実施しました。
4割がスマホ最適化に未対応
「あなたが現在担当している商品・サービスの、WEBサイトのスマートフォン対応状況」を尋ねたところ、「WEBサイトの表示をスマートフォンにも最適化している」と回答したのは36.1%、「特にスマートフォン向けには対応していない」と回答したのは39.8%でした。
3割以上の企業がスマホ最適化に対応しているものの、4割以上の企業はまだ対応されていないという結果となりました。
1割がモバイルフレンドリー後にスマホ最適化
最適化したと回答された企業に「最適化を行ったタイミングについて、あてはまるもの」と尋ねたところ、「『モバイルフレンドリー』アルゴリズムの導入前」と回答したのは44.3%、「『モバイルフレンドリー』アルゴリズムの導入後」と回答したのは11.4%となりました。
約45%の企業は以前からスマホ最適化の導入が済んでいましたが、モバイルフレンドリーが導入された後、約11%の企業はスマホ最適化を行ったとのことで、モバイルフレンドリーのインパクトはあまりなかった結果となりました。
3割がスマホ経由のコンバージョン増加を実感
「スマートフォン経由のCV(コンバージョン)数は、一年前と比べてどのように変化したか」と尋ねたところ、「増えた」と回答したのは6.1%、「やや増えた」と回答したのは16.4%、「やや減った」と回答したのは2.9%、「減った」と回答したのは1.6%という結果となりました。
スマートフォンの利用者が増大している背景のなか、コンバージョン数が1年前と比べて増大していると答えた人は合計で29.3%と、3割の人が増えたと感じているようです。逆に減ったと感じている人は合計で4.5%と1割以下の人が減ったと感じており、ごくわずかであることが分かりました。
4人に1人はアプリに興味あり
「スマートフォン「アプリ」の活用状況について、あなたの状況にあてはまるものは何か」と尋ねたところ、「担当するWEBサイト・サービスの『アプリ版』を提供している」と回答したのは9.0%、「提供する予定だ」と回答したのは11.9%、「提供予定はないがしたいと思う」は15.2%、「興味はない」と回答したのは20.9%となりました。
現在アプリを提供していないが、提供する予定で、または興味がある企業は合計で27.1%と、4人に1人の企業はアプリに興味があると回答されました。
スマートフォン最適化が未対応の企業は4割とまだ今後の状況を見守っている企業がいるなかで、実際にはスマートフォン経由でコンバージョンが増加したと実感している企業は3割と、スマートフォンを利用したユーザーについて見過ごせない時代に入ってきたように感じます。