「そういえばこの商品はいくらだっけ」とGoogleで検索すると、検索結果に購入ボタンが表示される。わざわざECサイトへ訪れなくても商品が気軽に購入できる手段がまた1つ増えようとしています。
Googleが検索結果に購入ボタンを表示させる予定
GoogleはRe/Codeカンファレンスの中で、Googleの検索結果の中に「Buy」ボタンを導入する計画があるとオミッド・コーデスタニ氏が発表されました。このボタンは間もなく公開される予定です。
この機能は、Googleのリスティング広告の中に表示されます。ボタンをクリックすると、商品の詳細ページへ移動し、その商品でよければ決済ページへ移動するという流れです。商品の詳細ページは外部の通販サイトを利用し、Googleは「Buy」ボタンを用意するだけなので、サイトを運営する企業にとってはリスティング広告に登録するだけでユーザーを集客できる利点があるようです。
それからこの広告はもう1つ特徴があります。
ダイヤモンドオンラインによると、商品の決済はGoogleに登録されたクレジットカードで行うため、顧客データやクレジットカードデータ、購入履歴などはGoogleで一元管理されるため、ユーザーにとっては情報の流出の危険性が少なくなります。しかしオンラインショップを運営する企業にとってはマーケティングデータを収集できないなどのリスクが伴うことが懸念されます。
このことについてGoogleは、ユーザーの許可が得られればメールアドレスなどのマーケティングデータを提供すると回答しています。
総務省の調査によると、ネットショッピングの利用世帯の割合は、2013年1月が23%台であったものの、2015年1月になると27.8%と、2年で約4%増加しました。
全体的には緩やかな増加でありますが、ここ数カ月の急上昇を見ると、今後さらに増加していくと予想されます。ネットショップを運営されている方は今後、「Google Buy」について注目してみてはいかがでしょうか。