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市場規模は約4兆円!ホームセンター業界の公式アプリ事例

 Post by MML編集部

ここ数年でホームセンターの公式アプリが次々と公開されています。ユーザー側の需要とともに、企業側もそれらに対応した機能が搭載されたアプリを公開しています。今回は主なホームセンター業界のアプリをご紹介します。

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市場規模は約4兆円。売上高は横ばい

日本ドゥ・イット・ユアセルフ協会が発表した「年間総売上高とホームセンター数の推移(推計値)」によると、2018年度ホームセンター業界の売上高は3兆9,930億円で、昨年度比0.1%の増加となっています。売上高は2003年度からほぼ横ばいの状態となっています。しかしながら店舗数は順調に増加していることを考えると、1店舗あたりの売上高は年々減少している状態となります。

月1回以上の利用者は4割弱。2014年以降から減少

マイボイスコムが発表した「第4回 ホームセンターに関するインターネット調査」によると、ホームセンターの利用頻度は2~3か月に1回が最も多く26.1%。週1回以上、月に2~3回、月に1回の3つを合計した数は36.8%と、4割弱の人が月1回以上来ていることになります。今回で第4回の開催ですが、このグラフを見る限り、来店頻度が減少していることが分かります。

直近1年間にホームセンターを利用した人の利用目的を聞いたところ、「目的の商品の購入」が85.3%、「目的にあった商品がないか探す」が35.0%、「商品の実物を見て検討する」が25.4%となりました。

また、ホームセンター利用時の重要ポイントを聞いたところ、「品揃えが豊富」が直近1年間利用者の70.3%、「価格が手頃」が53.9%、「立地がよい、便利な場所にある」「駐車場がある」「商品の品質がよい」「商品が探しやすい」が3~4割となりました。つまり、他にはない商品が揃っているからこそ、利用者はホームセンターに来られるのだと思います。

ホームセンターアプリ一覧

このような市場の高まりから、多くの企業からホームセンターの公式アプリが登場しています。以下、その一覧となります。

企業名 アプリ名称 対応
DCMホールディングス DCM ホールディングス公式アプリ iPhone、Android
カインズ カインズ iPhone、Android
コメリ 公式コメリドットコム iPhone、Android
コメリ コメリ灯油宅配 iPhone、Android
コーナン商事 コーナン iPhone、Android
ナフコ ホームセンターナフコ iPhone、Android
LIXILビバ ビバホーム iPhone、Android
島忠 島忠・ホームズアプリ iPhone、Android
東急ハンズ ハンズクラブアプリ iPhone、Android
バローHD バローグループ・ルビットアプリ iPhone、Android
ロイヤルホームセンター ロイヤルホームセンター公式アプリ iPhone、Android
タイム ホームセンタータイム iPhone、Android

この中から、特徴的な機能についてピックアップしていきます。

チラシ機能

ホームセンター:カインズアプリのチラシ機能

ホームセンターの販促ツールといえば、チラシが代表例となります。多くのホームセンターアプリがチラシ機能を搭載されています。そのほとんどのアプリは、チラシの画面を表示し、拡大・縮小できるものになっています。

カインズアプリは、対象店舗から折込チラシを選択すると、チラシ画面の拡大・縮小ができます。それに加えて、チラシに掲載されている商品が一覧に整理されていて、欲しい商品が見つかったら詳細画面から「お気に入り」に登録。来店した際、スマホを見ながら商品を探すことができます。

会員証、電子マネー

会員証機能も多くのアプリで採用されています。ホームセンターの会員はID情報を登録すると、アプリ上にデジタル会員証を表示することができます。商品購入時、レジにスマホを提示すると購入金額に応じたポイントが取得できます。

最近では会員証のほかに、電子マネーを搭載した会員証機能も登場しています。ナフコは、アプリ上からID情報を登録すると、ポイント残高、電子マネー残高が表示されます。商品購入時スマホを提示すると、電子マネーで商品を購入することができます。

商品検索、在庫確認、売り場確認

ホームセンターアプリ:カインズ、在庫確認、売り場確認

商品検索機能も、多くのホームセンターアプリで導入されています。一般的にはECサイトに飛んで商品検索できるものになっています。そのほか、カインズアプリでは、カテゴリ検索、商品名検索をすると、対象商品の在庫数とともに、商品売り場を室内地図から表示することができます。

スクラッチクーポン

ホームセンター業界でもクーポンを提供しているアプリを見かけます。その中で特徴的なものは「スクラッチクーポン」になります。これは画面に表示された丸型のイメージを指でこすると当たり・ハズレがその場でわかる銀剥がし機能です。現在はロイヤルホームセンターアプリで提供しています。

この機能のメリットは、以下のとおりです。

  1. 全員に特典を提供することではないのでリーズナブルに開始できること。
  2. 当選者数の上限を設定できること。
  3. 当選数を超えると自動的に終了できること。
  4. 当たり・ハズレが表示されるので、ユーザーはゲーム感覚でアプリを開いてくれること。

サポート機能(Howto動画、灯油宅配、家具修理)

チラシや会員証機能のほか、ユーザーサポートとしてブランド独自の機能を提供されています。コメリアプリでは、網戸の取り付け方、着火剤の使い方、ガーデンラックの作り方など、DIYに役立つ動画を掲載しています。また、スマホ上からすぐに灯油注文できる機能も搭載。

島忠・ホームズアプリでは、家具に関するご相談や修理を承る「家具修理」機能を搭載、修理内容、写真、最寄りの店舗を入力すると店舗側が見積書を送付。ご了承いただけた時点で修理に入ります。

以上のようにホームセンターアプリでは、販促ツールとしてチラシ機能、会員証機能、電子マネーを提供しております。それに加えてCRMツールとして商品検索、在庫確認、サポート機能を提供し、来店頻度向上に努めています。さらに、アプリを導入されていないホームセンター企業も少なくないようです。

公式アプリ未導入の主なホームセンター企業(※)

ジョイフル本田(ジョイフル本田) アークランドサカモト(ホームセンタームサシ)
Olympicグループ(Olympic) ワークマン(ワークマン)
PLANT(スーパーセンター プラント) アレンザHD(ダイユーエイト)
スーパーバリュー(スーパーバリュー) 綿半HD(綿半スーパーセンター)

※2019年、売上100億円以上の企業を対象。

これからアプリ開発を依頼する企業におかれましても、当記事が開発方針を検討する参考になれば幸いに思います。