ECサイトの中でも手間がかかってしまうことといえば、代表的なのは購入するための情報入力ではないでしょうか。Amazonは、ユーザーが自社の通販サイトでも簡単に決済が完了する「
Amazonログイン&ペイメント」サービスを開始すると発表しました。
最短2クリックで決済完了するサービス
このサービスは、自社のECサイトで商品をカートに入れたあと、AmazonアカウントでログインするとAmazonの登録情報やクレジット情報が表示され、そのまま決済が行えるというもの。
ユーザーの目線からAmazonログイン&ペイメントの利用方法について説明します。まずは自社のECサイトでショッピングカートから商品を追加します。
次に商品を購入する段階になったら、「Amazonアカウントでログイン」ボタンをクリックします。
そのあとAmazonのログイン画面が開きますので、メールアドレスとパスワードを入力します。
すると、Amazonで登録された氏名や住所、クレジット番号が表示されるので情報を選択します。
最終確認をしてご注文を完了します。
ここまでくると、「個人情報は大丈夫なのか?」とセキュリティ面を不安に思う人が多いかもしれません。購入時はAmazonのセキュリティシステムによってカード情報や個人情報は守られているそうです。また、Amazonペイメントから不明な請求があった場合、Amazon.co.jpに対して
請求の異議申し立てを行うことができる体制も整っています。
購入を放棄するユーザーは意外に多い
BUSINESS INSIDERの調査によると、ショッピングカートに商品を入れたのにもかかわらず購入に至らなかった「カート放棄率」は71.2%にものぼります。2006年では約60%放棄されていることを考えると、約7年で11%上昇したことになります。
また、Worldpay社の
Global Online Shopper reportによると、カートを放棄した理由のうち25%は「サイトのナビゲーションが複雑すぎたから」、21%は「購入プロセスが長すぎるから」と答えています。
これらカート放棄率を改善するべく誕生したのがAmazonログイン&ペイメントになります。同サービスは2013年より既にアメリカでサービスが開始されており、Amazonの報告では、導入企業における注文成約率は最高で34%改善したとのデータがあります。これはますます期待できるサービスですね。
導入方法など今後の予定は?
では実際にサービスを導入するにはどうしたらよいのでしょうか?
アマゾンジャパンの鈴木氏によると「現在プラットフォームで利用できるのはフューチャーショップの『Future Shop2』だけ。将来的に支援パートナーを増やしていく」とのこと。
現在Amazonログイン&プラットフォームに対応しているのは「
劇団四季」と「
出前館」のみで、サービス開始記念キャンペーンも行われています。Amazonログイン&ペイメントサービスを体験し、今後の導入について検討してみてはいかがでしょうか。