店舗の多くは新商品の紹介やキャンペーン情報、クーポン情報をソーシャルメディアやメルマガ、公式アプリを使って配信しています。では、ユーザーはどれくらいの割合で情報を購読して、どのような理由で購読をやめるのでしょうか。マーケティング・リサーチ会社の株式会社クロス・マーケティングは首都圏(1都3県)に在住する20歳~59歳の女性を対象に、「
携帯電話を介した会員サービス利用状況に関する調査」を実施しました。
20代の9割はスマホを使用、50代は二分化の傾向
所有している携帯端末は何かを尋ねたところ、最も多かったのは「スマートフォン」で71.2%、次いで多かったのは「携帯電話(ガラパゴスケータイ)」で32.2%でした。年齢別にみるとスマートフォンの所持率が最も多い世代は20代で91.3%、携帯電話(ガラパゴスケータイ)の所持率の多い世代は50代で44.7%でした。
20代のほとんどの人はスマートフォンを所持していますが、50代は約4割がガラパゴスケータイ、約5割がスマートフォンと所持率が二分化しているようです。
店舗からの情報は厳選して入手している
店舗から発信される情報を入手しているかを尋ねたところ、入手している人は47.3%、入手していない人は52.7%と、約4割の人が店舗からの情報を入手しているという結果となりました。
店舗からの情報はいくつ入手しているのか尋ねたところ、最も多かったのは「1~5個」で71.1%、次いで多かったのは「6~10個」で22.2%と、約9割の人は自分がよく行く店や好みの店を厳選して情報を入手する傾向にあるようです。
購読をやめる理由とは?
以前店舗からの情報を入手していたがやめた理由は何かを尋ねました。登録していた媒体を「ソーシャルメディア」「メルマガ会員」「公式アプリ」の3種類からどのような理由でやめたのかまとめられています。
ソーシャルメディアの場合は、「頻繁だったので嫌気がさした」「しつこいから」など更新頻度の多さによる理由や「内容がつまらなかった」「興味がなくなった」などユーザーが想定していた魅力に満たなかった理由があがっています。
メルマガ会員の場合は、上記のほか「メルマガの内容が長かったから」「お店を利用しなくなったから」という情報量の多さや利用頻度の減少から利用を停止しているようです。
公式アプリの場合は、上記のほか「メッセージが多い」「メールが頻繁で煩わしい」といったプッシュ通知やメールの配信頻度による理由や、「アプリのアップデートが多いため」「頻繁に更新される」といったライトに使いたいユーザーが感じたアラートの多さによる理由、または、「登録しないと使えなかったから」「面倒」など、公式アプリをアクティブに使って欲しかった企業側の気持ちとライトに使いたかったユーザーの気持ちとのギャップによる理由によるものがあります。
以上3種類のやめた理由から共通しているものは「配信頻度が多い」「お得感がない」「行かなくなった」の3点にあるようです。そしてやめた方の多くはライトに使いたいユーザーが感じたギャップやストレスによって利用を停止しているようです。サービスを構築する際、どのようにライトなユーザーを取り囲み、どのように醸成していくのかについて今一度検討していく必要がありそうです。