手を使わずにアプリが起動できたら、世の中は便利になることでしょう。今回、Googleは「OK, Google」の音声サービスに独自の音声コマンドを組み込んでサードパーティ製(自社)のアプリを起動できる
「Custom Voice Actions」機能が発表されました。
発表された「Custom Voice Actions」機能とは?
この機能は、「OK, Google」の言葉に続けて話した内容からアプリの機能を呼び出せる機能です。例えば「Ok Google, listen to NPR」と話すと、アメリカの公共ラジオネットワーク「
NPR」のラジオアプリ「
NPR One」が自動的に起動され、ラジオが流れます。
また、「Ok Google, show attractions near me on TripAdvisor」と話すと、ホテル・旅行のクチコミアプリ「
TripAdvisor」が自動的に起動され、ホテルやレストランの周辺スポット検索ができます。
Custom Voice Actionsは現在、一部のアプリベンダーとパイロットテストを行っている段階で、将来的には全てのアプリでこの機能が利用できるようになるそうです。
音声コマンド機能はGoogleのほか、iPhoneの「Siri」やNTTドコモの「しゃべってコンシェル」などがありますが、これらはアプリを機能することができるのでしょうか?
「Siri」や「しゃべってコンシェル」の場合は?
「
Siri」は、ユーザーの話した言葉の内容を理解して情報を提供するiPhoneの音声ガイド機能です。有名なところでは、現在の天気や気温を時間帯ごとに表示させたり、予定をスケジュールに追加してくれたり、タイマーのセットをしてくれたりします。
では、Siriからアプリの名前を言うとどうなるのでしょうか?
techjoによると、「LINEを起動」と言うとLINEが起動され、「Instgramを起動」と言うとInstgramが起動されるとのこと。ただし、Siriが理解できなかったアプリ名の場合は、候補が表示されるそうです。
「
しゃべってコンシェル」は、NTTドコモが提供する音声ガイド機能アプリです。スマホの画面に表示されたキャラクター(マチキャラ)に向かって話しかけると、地図を起動したり、電話を起動したり、アラームを設定してくれます。
NTTドコモによると、「呼び出せるアプリについて今後拡充していく方針で、どういったアプリが呼び出せるようになるかは検討中」とのことです。Siri同様、全てのアプリを起動することは難しそうですが、皆さんがお使いの有名なアプリは起動できるようになりそうです。
いかがでしたでしょうか。自動車の運転途中でスマホを触れない時や、料理の合間で手が汚れていてスマホを触れない時など、もしアプリが起動できたらという時に音声コマンド機能は役立ちます。今後導入を検討されている方は注目されてみてはいかがでしょうか。