去年、マクドナルドは商品に金属片や発泡スチロールなどの異物が混入していた件について、近日中に消費者のご意見をお伺いするアプリをリリースすると発表しましたが、今回、
「マクドナルド KODO(コド)」という名称で正式に公開されました。
KODOはお客様の本音を聞くアプリ
マクドナルド KODOは、マクドナルドの店舗や商品について感じた意見を報告できるアンケート型アプリです。マクドナルドは今まで、覆面調査などによる店舗サービスの定点観測を行ってましたが、今回、消費者目線からのフィードバックを新たに追加したことで、店舗単位で早急に改善していくのが大きな目的です。
ちなみに、KODOという名前の由来は、「お客様の心の声・本音=Heart Beat」で、「Heart Beat=心臓の鼓動」と訳せることから、鼓動=KODO(コド)になったそうです。
KODOでは大きく分けて5つの質問ジャンルを設けています。「属性質問(性別・来店日時・利用頻度・客層など)」「フリーコメント(ご意見)」「満足度(スピード・対応・清潔さ)」「重要度・期待(スピード・対応・清潔さ)」「推奨度(11段階評価)」で、それらに回答していきます。
KODOアプリの開発者情報を見ると「GAPbuster Worldwide」と書かれています。つまりこのアプリは、マクドナルドと
ギャップバスターが共同で開発したアプリになります。マクドナルドは以前から覆面調査を行っていると書きましたが、おそらくギャップバスターが代行で覆面調査を行っていたのではないでしょうか。そのご縁から今回のアプリ開発につながったものと予想されます。
操作性の高いアプリ構成
マクドナルド KODOアプリを起動すると、店舗一覧画面が表示されます。店舗は位置情報を活用して現在地から近い順に店舗が表示されます。店舗一覧からアンケートに答えたい店舗を選択します。
店舗を選択するとアンケートが開始されます。その店舗の感想を1つひとつ回答し、最後にアンケートを送信します。個人名の入力はありませんが、男女や年代の選択は設けられており、ライトな設計となっています。
1日1店舗だけアンケートの回答ができます。また、回答するとクーポンがいただけます。特典内容が入ったクーポンはあとで送付され、翌日からクーポンが使えるようになります。
アプリストアの評価もさまざま
アプリストアの評価内容を見ると、「クーポンが届かない」「クーポンの特典内容が無い」といった説明不十分の評価、「アプリが固まる」「店舗検索ができない」といったアプリ機能の不具合に関する評価が多いようです。
また、アプリの評価数を見ると、現在AppStoreは 1.5に対し、Google Playは3.1とバラツキがあります。これは、AppStoreは同じ内容のコメントがいくつも存在しているので、それが悪い評価だと全体の評価数がどんどん落ちる結果となります。
GooglePlayは、評価コメントに対する返信コメントが入力できるので、その結果、似たコメントも少なくなります。開発者の返信コメントは、全体の評価数減少に一役買っているといえます。
いかがでしたでしょうか。KODOアプリは公開されて間もないため、いくつか改善点が見られます。しかし、KODOアプリによってユーザーの意見が店舗へ直接届き、その結果、商品品質や店舗品質に反映されていくことを願います。
※「KODO」アプリの使い方