電通総研は電通若者研究部と共同で「
若者まるわかり調査2015」を実施されました。この調査は若者の価値観や将来に対する意識などについて聞いたものです。現代の若者はどのような環境の中でどのように考え、どの程度購入に前向きなのかまとめました。
つながりの多い若者世代
実生活の中で一緒に行動したり、情報を得たりしているつながりの数を聞いたところ、高校生から20代社会人までの平均は7.1個、素でいられるつながりのある数は平均で3.8個、正直整理したいと思うつながりの数は平均で2.0個となりました。
高校生、大学生、20代社会人のつながりの数を見ると、それほど大きな変化は見られない結果となりました。今までは学生から社会人になると労働環境の影響から友達の交流が減少しましたが、現代はLINEやFacebookなどソーシャルメディアの影響から、時間や場所の制限を乗り超えて引き続き友達と交流できるので、つながりの数はあまり変化が見られないようです。
若者は多くのキャラを使い分ける
普段の生活で使うことのあるキャラの数を聞いたところ、高校生で5.7キャラ、大学生で5.0キャラ、20代社会人で4.0キャラとなりました。これはライフステージが若ければ若いほど日常でのキャラの使い分けが活発に行われています。
Twitterの複数アカウントについて調査したところ、高校生では62.7%、大学生は50.4%、20代社会人は34.5%が複数アカウントを所有していると回答されました。Twitterの数では高校生は3.1個、大学生は2.5個、20代社会人は2.7個を所有していると答えました。
現代は個人で楽しめる事柄が豊富にあることから、多彩な趣味を持つ方も多くいます。そのため、ユーザーは友達の気持ちを考慮し、日常の話をするアカウントと趣味の話をするアカウントに使い分けて複数アカウントを利用されているのではないかと思われます。
欲しいものはあるが無理して買うほどでもないと思っている
今欲しいものはありますかと聞いたところ、あると回答した人は全体の86.5%いました。ただし、欲しいものはあるが無理して買うほどではないという回答は全ての層で5割を超え、20代社会人男子では2割が欲しいものはないと回答しました。
「気前がいい・金払いがいいと思われたい」と「堅実・節約家だと思われたい」のどちらに当てはまるかお金の意識について聞いたところ、全ての層で「堅実・節約家だと思われたい」のほうが上回る結果となりました。女子高校生、女子大学生、20代社会人女子では7割がそう思われたいか、やや近い結果となりました。
現在不安だと思うことについて聞いてみると、15歳から17歳は「受験・進学」の割合が、19歳から20歳は「就職」の割合が、21歳から26歳は「お金」の割合が最も高い結果となりました。
社会的な不況が長く続いた影響もあってどの年齢においても「お金」を不安視する割合はとても高いようです。このような状況の中で若者世代はたとえ欲しいものがあっても最低限欲しいものだけを買って節約する傾向にあるようです。