企業が提供するアプリをダウンロードした時に、ポイントが付くものを多く見かけるようになりました。このようなポイントサービスには、どのようなメリットがあるのでしょうか? 今回は、スマホアプリのポイント機能に焦点を当てて最新のアプリ事情をまとめてみました。
バリエーション豊富なアプリのポイント機能
会員証に連携したポイントアプリ
AOKIメンバーズアプリはAOKIおよびORIHICAで使用する会員証をアプリに導入したものです。AOKIは今までポイントカード会員、メルマガ会員、モバイル会員などさまざまなチャネルに会員を提供してきましたが、これによって
会員データーベースが分散していたことが課題でした。
そこで、顧客情報を集約して一元管理すると同時に会員証のアプリも開発を行いました。このアプリはデジタル会員証として利用できると同時に、ポイント残高の確認やクーポンの利用も可能です。
同様のアプリは他に
MUJIpassportやJALカードアプリ、ニトリアプリなどがあり、いずれもデジタル会員証が利用できると同時にポイント残高が確認できる機能を持っています。
来店ポイントのアプリ
また、
ガストが提供するのは、アプリ限定クーポンの取得や店舗検索、メニューの閲覧などを備えた店舗アプリです。
オトクーポン会員に登録をすることで、ポイントが貯められます。例えばiBeaconを設置されたガスト店舗にチェックインすると20ポイント取得できるほか、Twitterでアプリやキャンペーンをツイートすると30ポイント以上取得できます。
貯まったポイントは限定クーポンや特典と交換できるので、常連でガストへ通っている人にとってはお得なアプリでしょう。
ゲームでポイント獲得
近畿地方や関東地方でラーメン店を運営する神座は「神座公式アプリ」を提供しています。店舗一覧から店舗を探せる機能のほか、メニューの閲覧やクーポン取得などができる一般的な店舗アプリですが、ゲーム機能を搭載している点がユニークです。
3つのカードから1つを選択するゲームをしたり、アプリをダウンロードしたりするとポイントが獲得でき、そのポイントを神座のラーメンやトッピングに交換できます。
ポイントに特化したアプリも登場
上記のような企業が提供するポイント型店舗アプリのほかに、ポイントに特化したアプリも登場しています。その代表的が「ショッぷらっと」です。ショッぷらっとはアプリを起動したまま加盟店舗の指定された場所にチェックインするとポイントが獲得できるアプリ。獲得したポイントは商品券などに交換が可能です。
ショッぷらっとで用意されたチャレンジをクリアーするとステージが上がり、ポイントが貯まりやすくなるなどの仕組みも用意されています。このような機能は他にスマポからも提供されているので、利用した経験のある方も多いかもしれません。
企業やユーザーから見た、ポイントサービスのメリットとは?
では、これらのポイントサービスは、店舗や企業にとってどのような点がメリットなのでしょうか?
まず、ポイントサービスを導入することで、企業は顧客の囲い込みができるようになります。商品を購入する際、ポイントサービスのない店舗で購入するよりも、ポイントが付く店舗で購入したほうがユーザーはメリットが高いと感じるはずです。また、貯まったポイントを見ることで、「あと何ポイントで商品が交換できる」といったユーザーのモチベーションにもつながります。
では、ユーザーにとって、ポイントサービスはどのようなメリットがあるのでしょうか?
リサーチプラスの調査によると、「ポイントサービスを利用するメリットは何か」という質問の回答で最も多かったのが、「普段の買い物や行動などのついでにポイントが貯められる」で63.8%、次いで「景品と交換できる」の43.9%となりました。
また、「どのようなポイントサービスに魅力を感じるか?」という質問では、「ポイント還元率が高い」が最多で72.3%、次いで「ポイント利用で買い物ができる」の55.9%となりました。
ユーザーは日常の買い物で意識せずにポイントを貯められることにメリットを感じているようです。