振ったり、切ったり、縮めたり。今まで話題になったクーポンアプリ事例

 Post by MML編集部

毎日の買い物に活躍するクーポンアプリ。スマホユーザーなら誰もが一度は利用したことがあるのではないでしょうか。進化し続けるクーポンアプリの種類と使われ方についての最新情報をご紹介します。

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スタンダードな見せるタイプのクーポンのメリット・デメリット

クーポンアプリのうち、もっとも普及しているのは「見せるクーポン」ではないでしょうか。たとえば、ぐるなびホットペッパーグルメが発行するアプリでは、店舗検索結果の一覧からクーポンを選んで画面に表示し、それを店頭で見せることで特典が受けられます。これが見せるクーポンの基本形です。

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このタイプのクーポンは1か月以上の長い期間でいつでも利用できることが多く、それが集客のメリットとなる一方で、混雑するランチタイムやゴールデンタイムに来店が集中してしまうデメリットもあります。

利用できる時間や期間を短くした時限クーポンは効果が大きい

このような見せるタイプのクーポンのデメリットを解消したのが、表示時間や使用できる期間を短時間に限定した「時限クーポン」です。シダックスは公式アプリで時限クーポンを配信したところ、クーポンを取得したユーザーの3割が実際に来店し、その結果、月間1,000万円超の増収効果につながったそうです。

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また、THE GULIDの深津貴之氏は「クーポンの有効時間が短い『超ショートタイムクーポン』があれば購買率が上がりそうだ」と述べられるなど、時限クーポンの可能性は他の場所でも期待されているようです。

会員限定で配信するクーポンも増えている

さらに、会員特典としてクーポンを発行しているアプリも支持を集めています。JALカードが提供するアプリは、非会員のユーザーも利用できるコンテンツの他、会員だけが取得できるクーポンが配信されています。

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また、ローソンアプリでは、Ponta IDを登録することでクーポン一覧が表示され、利用したい商品を選んでLoppi端末にかざすとクーポンが発行される仕組みを採用しています。

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実際に「もぎる」ことが可能なクーポンも

オンライン上のクーポンのもうひとつのデメリットが、使おうと思ったら何度でも使えてしまう点にあります。そこで、「moggy」というアプリは、紙のクーポンやチケットと同じように「もぎる」機能を搭載。クーポン使用時に店員が操作することで有効期限が消失されるので紙のクーポンのように利用回数を1回に限定できます。

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取得方法がユニークな楽しめるクーポンも登場

取得方法にバラエティを持たせたクーポンも数多く登場しています。マクドナルドの「スクラッチdeクーポン」は、毎日1回配信されるスクラッチカードをこすることでクーポンが取得できる仕組み。

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また、スマホを振ると近くのクーポンを発行している店舗を検索できる「振ってクーポン」アプリが登場しています。スマホを振るとクーポンを発行している現在地から近くの店舗をリストアップしてくれます。お目当ての店舗が見つかったらぐるなびやホットペッパーからクーポンを取得する仕組みです。

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そのほか、クーポンとゲームを組み合わせた「つる~ぽん」というアプリも登場しています。釣りゲームで魚と一緒にクーポンも釣り上げるというもので、楽しみながら取得できる点がユニークです。

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また、番外編として、「見せないクーポン」も登場しています。「カタリナ」はアプリにポイントカードや電子マネーのIDを登録し、オンラインで買い物をすると自動的にポイントが付く仕組み。現在AEONグループとカタリナが連携を進めているとのことですが、カタリナのサービスとポイントカードのサービスの違いなどはまだ不明です。

いかがでしょうか。クーポンのバリエーションはますます豊富になっています。どのような機能が自社にとって有効なのか考えた上で配信方法を選択することで、クーポンアプリは最大の効果を生む集客ツールになるはずです。