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実際いくらかかるの?アプリ開発を依頼した場合の開発費用について

 Post by MML編集部

スマートフォンも着実にユーザーが増え、さまざまなアプリをインストール利用することが日常的になりました。アプリ市場データ・分析ツールを提供するApp Annieが発表したデータによると、iOSとAndroidを合計した全世界のダウンロード数は 260億回と前年度比で8%以上増加しており、現在でもダウンロード数は増加の流れをたどっています。

これだけ市民権を得たスマホアプリ、自社アプリ開発の依頼を検討している企業も多いかもしれません。では、実際にアプリを開発するにはどの程度の費用がかかるものなのでしょう?アプリ開発の相場を調べてみました。

アプリ開発見積もりシミュレーション

ここでは、以前開催された、開発会社を対象にしたスマホアプリ開発の見積りに関する勉強会での資料を抜粋し、見積金額の費用相場を考えました。

この勉強会では、株式会社ペッパー警部という関東地方を中心に50店舗を運営するカレーチェーンストアを想定しています。「顧客満足度向上を軸とした公式アプリを開発したい」という依頼から、具体的には店舗のヘビーユーザーを獲得し、将来的にカレーコミュニティーのソーシャルグラフを獲得するのが狙いです。

機能や要件は以下の通りです。

●機能
・店舗検索(GPSを利用して地図画面の対象店舗の場所にピンを立てる)
・メニュー機能(30項目)
・ログイン機能(OpenIDまたはFacebook、Twitter、Google+)
・チェックイン機能(NFC/iBeacon)
・チェックイン後クーポン表示(サーバ側で自動生成。利用後無効化)
・キャンペーン情報の表示
・最新情報表示(WebView)
・英語へ翻訳した文言も必要(海外の観光客向け)

●要件
・iOS、Androidのアプリを開発したい(iOS6.0~7.1、Android4.0.3~4.4.2)
・タブレットは対象外
・デザインはデザイン会社から提供される
・サーバーサイドはクライアントの情報システム部が開発中
・公開後のサポート・保守は別途見積
・アプリ公開作業はクライアントが行う

●スケジュール
・開始 1か月:デザインデータ作成
・開始 2か月:クライアントのサーバとの結合試験
・開始 3か月:受入テストののち公開

以上の内容から画面仕様書や要求仕様書で確認し、7つのチームが議論を重ねてアプリ開発の見積りを作成されました。

チーム名 単価 工数
(人日)
見積金額
(税別)
見積書 備考
チームA ¥40,000 335.0 ¥13,394,000 PDF 5名チーム(PM1名、Android2名、iOS2名)。QRコード別見積。
チームB ¥40,000 86.0 ¥3,440,000 PDF 設計15人日。
チームC ¥40,000 77.8 ¥3,112,000 PDF 仕様の把握、すり合わせに時間がかかった。
チームD ¥40,000 77.0 ¥3,080,000 PDF イメージで見積もった。
チームE ¥40,000 67.5 ¥2,910,000 PDF ハイブリッドアプリ。ログイン絡みはWebViewで対応。
チームF ¥40,000 121.0 ¥4,840,000 PDF iOS6以前はGPSでチェックイン対応。
チームG ¥40,000 21.0 ¥1,620,000 PDF 実装工数の見積。テスト工数は外注。3人チーム。

見積費用の平均は350万円ですが、1,339万円から162万円までとかなりばらつきがあります。この理由として、要件が抽象的でどの機能にどれくらいの工数を見積もればよいのか分からなかったという意見が多かったそうです。

例えば、ひとくちに店舗検索といっても、検索結果は「地図表示」か「リスト表示」か、リスト表示の場合は「都道府県ごと」か「GPSを使って近い場所順に表示させる」のか、店舗情報はアプリの中に埋め込むのか、常に最新の店舗情報をデータベースから取得させるのか、店舗を選択した時や取り消しした場合、どのような挙動をするのか……など、具体的に考えると多くの選択肢があります。

企画書の段階で厳密な要件の選定がなされていない場合、細かい要件設定で考える時間を取られることから費用もかさんでしまうケースが多いようです。また、アプリ開発の途中で機能の変更が発生した場合、追加の見積もりが発生する可能性もあります。そのことを見込んで見積りを算出すると他社よりも高くなってしまうケースが出るそうです。

アプリ開発にかかる費用の内訳

アプリ開発を依頼する際、費用として算出されるものとは一体何でしょうか。それは、開発期間(工数)とエンジニアの単価を乗算した金額で決定します。具体的には、開発の要件が決定した時点でデザイナーがUI/UXをもとにデザインを制作、エンジニアが各機能を開発します。データベース設計が必要なものがあれば、そちらの作業も行っていくという仕組みです。それを表で表すと以下のようになります。

(アプリデザインの製作期間+プラットフォームの開発期間+バックエンドサーバーの開発期間)xデザイナーやエンジニアの単価

8つのアプリタイプに基づくアプリ開発コスト

実際、アプリを開発するためには擬態的にどの程度の費用がかかるものなのでしょうか。MLSDevの調査によると、アプリを8つのタイプに分けてコストを算出しています。数値の前提として、この開発費は共通の理解を気づくために提供されています。また1ドル100円として換算しています。

基本アプリの開発費

  • 開発費用:150万円
  • 開発期間:1か月
  • アプリ例:電卓、カメラ、時計、ローカルゲーム、SMSアプリ、オーディオ・ビデオプレーヤー

このアプリは5~6画面のシンプルなアプリで、バックエンドやネットワーク接続は不要です。そしてあまり一般的なものではありません。機能がシンプルである以上、非常に明確なコンセプトを持っています。ほとんどのアプリはインターネットで動作する必要があります。

データ駆動型アプリ開発費

  • 開発費用:150万円以上
  • 開発期間:1.0~1.5か月
  • アプリ例:カレンダー、天気、株価、地図

このアプリは、特定の情報を表示するものとして定義されているものです。このアプリもあまり一般的なアプリではありません。これらは大規模なソフトウェア製品の拡張機能や追加機能が含まれています。これらのアプリは、バックエンドでの作業が必要な場合があるため、アプリを作成するためのコストが増加します。

認証アプリ開発費

  • 開発費用:300万円以上
  • 開発期間:2~3か月
  • アプリ例:飲食チェーンのロイヤリティアプリ、Google Drive

このアプリは、アプリの全機能を提供するために会員登録・ログインさせる必要があります。ユーザーは個人アカウントを取得し、デバイス間で同期されているデータとやり取りします。これには、コンテンツおよびユーザー管理用の対応する管理パネルも必要です。そのためアプリの開発コストは通常よりも増大します。

ソーシャルネットワークアプリ開発費

  • 開発費用:220~1,150万円以上
  • 開発期間:2~8か月
  • アプリ例:Instagram、Facebook、LinkedIn

このアプリは、ソーシャルインタラクション、チャット、および情報共有の機能を意味します。したがって、バックエンドインフラストラクチャは、大量のデータを処理することを目的として計画する必要があります。ソーシャルネットワークと言っても、アプリ例以外に、メディア共有、消費者レビュー用アプリ、コミュニティ、ブログ、趣味ベースのネットワーク、出会い系アプリなども含みます。

Instagram、Facebook、YouTubeなど、最も広く使用されているサービスの複製を作成しても、それ以上成功することはありません。これらの製品は何年も前から存在しており、時代に合わせて成功を積み重ねてきた歴史があるからです。

Eコマースアプリ開発費

  • 開発費用:350~1,700万円以上
  • 開発期間:2~12か月
  • アプリ例:Amazon、eBay、Alibaba、ASOS、GoPuff

このアプリは、ソーシャルネットワークアプリのような、ユーザー登録、ユーザーアカウント、ソーシャル機能が含まれています。それらのほかに、商品一覧、商品ページの詳細、および支払い処理によって完成したユーザーチェックアウトシステムが備わっています。支払いは、Google Pay、Apple Payなどのモバイル決済サービスを導入することをおすすめします。

電子商取引アプリケーションのインフラは、ユーザー、注文、カタログページ、支払い、在庫などを管理するため、綿密に計画されたバックエンドと管理パネルを必要とします。

オンデマンドアプリ開発費

  • 開発費用:500~600万円以上
  • 開発期間:5~7か月
  • アプリ例:Uber、UberEATS、Postmates、Nimber、Melabiz

このアプリの代表例といえば「Uber」であり、世界中で市場を席巻していることでも有名です。Uberのプロジェクト費用は、単純にその資金を調べることで特定ができます。Crunchbaseの情報によると、同社はシードラウンドの間だけで1億3,000万円(130万ドル)を受け取ったと言われています。

オンデマンドアプリは、ログイン、チャット、通話など、ソーシャルネットワークアプリの機能と同じ機能を搭載しています。そして、ECアプリと同様、商品やサービスを注文、配送支払いする機能も搭載しています。Uberで言えばカスタマー用とパートナー用に分かれたアプリで提供されています。その結果、アプリの開発コストは期間の長さとともに増大します。

マーケットプレイスアプリ開発費

  • 開発費用:1,150万円以上(Webプラットフォーム)
  • 開発期間:7か月以上
  • アプリ例:トリップアドバイザー、Booking.com

マーケットプレイスアプリには、eコマースとオンデマンドサービスの両方の機能が含まれています。そしてこのアプリのコンセプトは、売り手と買い手との需要と供給で成り立っています。UXにおける論理と相互作用は明確に定義していく必要があります。このプロセスには多くの時間がかかってしまうため、それに伴ってアプリ開発の費用も高くなります。

IoT&ハードウェアアプリ開発費

  • 開発費用:300万円以上
  • 開発期間:3~5か月
  • アプリ例:ビーコン、Amazonダッシュボタン、WeMo、BELI印刷サービス

IoTアプリは、特定の機器とテクノロジーを相互接続いたします。これらの機器は、医療用具、ペットの首輪、在宅介助として利用されます。このアプリは、BluetoothまたはWi-Fiを介してデバイスと接続する必要があります。IoTアプリを開発するには、既製のデバイスと包括的なドキュメントが必要になります。ハードウェアはドキュメントに沿って適切に動作するべきです。それから、アプリ開発のコストを大まかに見積もることができます。

これらをまとめると以下のようになります。

◆主なアプリ開発費用の内訳

アプリのタイプ 開発費用
基本アプリ 150万円
データ駆動型アプリ 150万円以上
認証アプリ 300万円以上
ソーシャルネットワークアプリ 220~1150万円以上
Eコマースアプリ 350~1700万円以上
オンデマンドアプリ 500~600万円以上
マーケットプレイスアプリ 1150万円以上
IoT&ハードウェアアプリ 300万円以上

アプリ機能の開発費用

さらにアプリ機能まで掘り下げて開発費用を見た場合、どれくらいの期間がかかって、いくらぐらい費用が掛かるのでしょうか。ThinkMobilesによると、機能別に分けるとどれくらいの工数や金額になるのかをまとめています。1ドルを100円で換算しています。また、これらの金額は実務金額であり、プロジェクトで動くと「プロジェクト管理費」などの金額も加わりますので、最低これだけかかると認識していただけたらと思います。

ユーザーログイン

ユーザーが会員ページを利用するためには、会員登録してログインする必要があります。一般的には、eメールや電話での登録、SNSアカウントからのサインインがあります。ソーシャルサインインを使用すると、ユーザープロファイルが自動生成され、個人に関わるすべての公開データが収集されるため、ユーザーに手を煩わせることなく簡単に会員登録できます。アプリ開発の工数は約20時間で、5~10万円の費用に換算されます。

プッシュ通知

ほとんどのアプリで使用されている機能です。新着情報を公開する際、プッシュ通知の許諾をされているユーザーへスマホ端末にお知らせを表示させる機能です。プッシュ通知にはいくつもの種類があります。例えばテキストのみ、画像つき、アクションボタンがあるものなど。そして一斉配信のほか、条件配信やGPSでの絞り込みなどもできます。アプリ開発の工数は20~200時間で、10~100万円の費用に換算されます。

ナビゲーション

お知らせ画面へ移動する、トップ画面に戻る、アクションを実施する、アプリを閉じるなどを定義する際に利用する基本機能です。スクロール、スワイプ、アクションボタン、矢印、アイコンなどのUIアーキテクチャは、アプリを構築するための基礎となります。アプリ開発の工数は10時間以上かかり、2.5~5.0万円の費用に換算されます。

縦・横表示

ナビゲーションの他に、スマホの縦表示・横表示についても事前に考えておくべき事項です。多くのユーザーは縦表示でコンテンツを閲覧しますが、縦表示ではコンテンツが収まらない場合、または横表示で見せたい時、別途、横表示画面のコンテンツを作る必要があります。アプリ開発の工数は約20時間以上で、5~10万円でビューを設定できます。

メディア・コンテンツ

一般的なアプリはインタラクティブにコンテンツを楽しめますが、それは技術を集結した結果でもあります。コンテンツには画像のほか、動画やオーディオファイルのサポートが必要となります。位置から開発もできますが、開発要件が合えばネイティブ開発キット(NDK)を利用するパターンもあります。アプリ開発の工数は少なくとも20時間以上を要し、10万円以上から始められます。

位置情報

レストランアプリ、タクシーアプリ、旅行アプリ、ビジネスアプリなどに搭載されている基本機能です。GPSの使用許諾されたユーザーがアクセスすると現在地が表示される仕組み。コストに関しては利用される位置情報サービスの精度に依存します。アプリ開発の工数は50時間以上を要し、12.5~25.0万円の費用に換算されます。

Googleマップの統合

GoogleマップのSDKを活用してシステム開発を行う場合、最低でも20時間以上を必要とします。さらにMapsをアプリロジックに組み込む場合、実行するタスクによって開発には非常に時間がかかる可能性があります。10万円から開発が可能です。

チャット/メッセージ

チャットやメッセージにはさまざまな機能があります。グループチャットでも、ファイル転送に対応するか、メッセージの履歴を保存するか、履歴を自動削除するか、オフラインに対応するか、プッシュ通知に対応するか、絵文字機能があるかなど。チャットを開発するためには80時間以上の工数がかかり、最低20~40万円から開発が可能です。

広告機能

アプリ広告は、テキスト、バナー、フルスクリーンのポップアップとして表示されます。広告の組み込みは、SDK、APIを活用してカスタム開発できます。機能によって工数と料金は変わってきますが、アプリ開発の工数は約20~50時間かかり、10~25万円から開発が可能です。

アプリ内購入

アプリ内購入とは、購読、新機能、プレミアム機能など、追加のコンテンツやサービスをアプリ内で購入できる機能です。この機能を開発するのはそれほど難しいことではありません。アプリ開発の工数は約30時間以上を要し、7.5~15.0万円の費用がかかります。

スマホ決済

Google Pay、Apple Pay、Amazon Pay、LINE Payなど、ユーザーが実店舗で商品を購入する際に使用する機能です。開発者はゲートウェイであるAPIを介して直接アプリに統合できます。このタスクの範囲は、支払いがどのように処理されるのか、データはどのような方法でどの場所に保存されるか、トランザクションの安全性は、提供されるPCIコンプライアンスのレベルは、などいくつかの要件によって異なります。アプリを開発工数としては約50時間以上かかり、2つのモバイル決済を使用する場合、25~50万円の費用を要します。

デバイス間の同期

各店舗の在庫状況、到着時間、価格や割引額など、様々なデバイスで同期することはIT戦略の勝敗を意味します。同期機能をモバイルに実装するコストは「データ量」「データ構造」の種類によって異なります。Firebaseのようなプラットフォームの助けを借りた場合、約50時間以上の加初工数がかかり、12.5~25.0万円の費用を要します。

多言語サポート

アプリがさまざまな地域で、さまざまな言語で表示される必要がある場合は、多言語サポートが必要となります。このタスクに影響を与えるものは「データの範囲」と「UIの調整」になります。メインと同じバージョンのアプリであればアプリ開発の工数は約15時間かかります。そこからインターフェイスを再調整する場合、さらに作業が必要になります。費用は3.5~7.5万円かかります。

オフラインモード

多くのスマホアプリの利点はオフライン機能にあります。メッセージアプリでは、接続が切れる前に最新メッセージまでのチャット履歴を見ることができます。オフラインデータの保存とデータのアクセスには、ローカルキャッシュ、Cookie、共有設定、ローカルストレージ、SQLデータベースなど、いくつかの方法があります。アプリ開発の工数は、全体的に見て40時間以上を要し、10~20万円以上かかります。

データベース

多くの場合、オフラインモードを使用すると、データをローカルに保存するためのデータベースが必要になります。スマホアプリの開発者は、一般的にデータベースを設定するためには特定のオープンソースソリューションを利用します。このタスクはデータの種類によって異なりますが、約30時間の工数を必要とし、7.5~15.0万円かかります。

スマホ機能の使用

多くのアプリはスマホに搭載された機能に依存しています。ジャイロスコープはスマホの回転速度を測定し、ピッチ、ロール、方位の3つの値を提供します。そのほか、GPS、気圧計、光センサー、接近センサー、歩数計、指紋センサーなどもスマホに搭載された機能です。アプリロジックとセンサーを統合する工数は約10時間かかり、2.5~5.0万円かかります。

Dozeモード / Standbyモードの最適化

従来のアプリはスリープ状態であっても、ネットワークがアクセスしてバッテリーが減っていることがありました。それを停止するのがDozeモードです。メッセージ、アラーム、チャットなど、通知に関する機能はDozeモードであってもネットワークにアクセスできるよう調整が必要です。アプリ開発の工数は50時間以上を要し、12.5~25.0万円のコストが必要です。

カスタマイズ

言語の変更、リストビューからタイルへの切り替え、全画面スクリーンカードへの切り替えなど、ユーザーがアプリの外観を自分の好みに合わせてカスタマイズできる機能です。このような機能の開発工数は20~25時間を要します。将来使用する再利用可能な要素、つまりはカスタムSDKを作成する必要がある場合、35時間以上の作業が必要です。全体として、最小15万円以上のコストが必要です。

サーチ

カスタム検索機能をアプリに埋め込むと、ユーザーの利用が大幅に促進されます。たしかにAndroidとiOSのスマートフォンには独自の検索機能がありますが、それを強化したり、アプリ固有のものにすることができます。それをどのように使うのか、そしていくら掛かるのかは検索要求の種類によって異なりますが、開発工数は少なくとも10時間以上が必要で、費用は2.5~5.0万円から始まります。

データ暗号化

不正アクセスを防ぐためにデータを暗号化することは、あらゆるスマホアプリにとって絶対に必要不可欠です。これは情報をコードに変えることを意味し、関係する送信者と受信者だけがいわゆる「キー」でそれを解読することができます。

データの暗号化を実装するためには、1つ目に、どのデータを暗号化する必要があるのか、テキストの他に、画像、オーディオファイルも必要なのかを考える必要があります。2つ目はデバイス間の互換性です。AndroidとiOSのユーザーが復号できる互換性を考える必要があります。開発工数は20時間以上は必要で、最低5~10万円のコストがかかります。

公開後もかかる、アプリメンテナンス費用

アプリ開発が終了し、無事にアプリを公開しました。しかしそれ以降もメンテナンスをする必要があります。AndroidやiOSは、随時OSをバージョンアップし続けています。過去にはiOS11にOSがアップデートされた影響で、32ビットのアプリは互換性を失い、アプリが使えなくなる問題がありました。そう行った影響で従来のアプリは64ビットに対応するよう努力してきました。

また、アプリに関係するサーバー、プッシュ通知、モバイル決済、APIなどのメンテナンスも費用として計上されます。アプリを維持するための平均コストは、年間開発コストの約20%と言われています。

アプリの概算費用をシミュレーション

では実際、自分で作りたいアプリはいくらぐらいになるのか概算費用を知りたくなります。海外を含めてさまざまなところから、アプリ概算費用をシミュレートできるサイトが登場しています。

上記のサイトで実際どれくらいの費用になるのか入力してみます。具体的には、以下の前提でシミュレーションしていきます。

  • Androidアプリと iOSアプリの開発希望
  • 個人情報登録不使用(DB利用なし)
  • アプリ内決済なし
  • アプリの企画から参画希望
  • アプリのデザインも依頼する
  • Googleマップ利用
  • ソーシャル、プッシュ通知利用

その結果、60,100ドル(約 664万円)と 505万円 との金額が算出されました。平均的には580万円前後でアプリが開発できるということになります。「データベースの設計」や「決済機能」が必要だと思った方は、この金額よりさらに増加します。

最近では好きなパーツを組み合わせるサービスも登場

ニュースに流れていましたが、Googleから好きなパーツを選択して自分のオリジナルスマートフォンが作れる「Project Ara」が、開発者向けカンファレンス Google I/O 2016 で発表されました。

「Project Ara」は、スマートフォンの基盤部分以外のカメラ、マイク、スピーカーなどのモジュール機能を自分の好きなスペックに合わせて組み合わせることで、お好みのスマートフォンが作れるというもの。

発売されているスマートフォンを見ると「スピーカーは高性能じゃなくても、カメラは高性能にしたい」とか「カメラはワイドサイズに対応したい」など、ユーザーによって要望はさまざま。このプロジェクトは終了していますが、いずれユーザーの思い通りのスマホが手軽に作れる未来が登場することでしょう。

そのほか、自分好みの機能が作れる「MESH」というIoTサービスも出ています。

世の中にはこんな機能があったらいいなと思うことがあります。テレビCMでも、ポットにお湯を入れるとメールが届く「電子ポット」が放映されていましたが、それと同じようにMESHでは「ドアを開けたらライトが点灯する」「ある時間になったら植木に水を上げる」といった流れを、アプリ上で機能と機能を結びつけて自作することができます。

これと同様にアプリ開発も、好きな機能を選択してアプリを組み立てるような流れが出てきています。

今までは要件定義から、基本設計、詳細設計、製造、単体テストと、大枠の依頼内容から詳細まで話し合って開発していきましたが、オーダーメイドで開発するとなると、時間や費用がかかってしまうのが現状です。

マクドナルド、GU、セブン-イレブンなど、現在では多くの企業アプリが登場しています。アプリをダウンロードして機能を見比べたり、またはそのアプリのユーザーレビューを読み返すと、「この機能は定番」というのが見えてきます。

そこで、定番の機能をモジュールとして使ってアプリ開発したほうが企業にとって、1から議論をする手間もなくなるので、かかる時間や費用の短縮化に繋がります。また、ユーザーにとっても定番の機能が入っているので使いやすさが向上することでしょう。

モジュールアップス は欲しいモジュール機能を選択し、組み立てることで、企業のオリジナルアプリが開発できます。データベース連携機能も標準搭載してるため、別途費用はかかりません。ただし、デザイン部分は企業イメージもあることから、別途デザインを作成しています。

「アプリ開発の依頼にあまりお金をかけられない」「デザインにこだわりはない」という場合、複数のデザインテンプレートを選択して低価格でアプリ開発する、個人経営の店舗アプリ開発サービスも登場しています。

現在、アプリの導入について検討されておりましたら、ご協力させていただきますのでご相談ください。