スカイライトコンサルティングとシンクエージェントは共同で、
生活者の店舗での買物行動におけるスマホ利用実態について調査を実施しました。ユーザーはどのようなものに興味を持ち、どんなことをスマホで検索しているのかについて、調査から見えてきたことをご紹介します。
食品と酒類は男女ともにこだわりを持っている
まず、「あなたは買い物において最もこだわりのある商品ジャンルはどれか」を尋ねたところ、男性は「家電・デジタル機器」が最も多く38.6%、次いで「食品・酒類」が20.1%となりました。一方の女性は「ファッション・雑貨・アクセサリー」がトップで55.3%、次に「食品・酒類」が18.4%という結果です。
男女とも身近な食品や酒類、仕事やプライベートで使いたいデジタル機器やファッション関連といった商品にまず目がいくようです。
来店前の確認は商品情報よりクーポンやセール情報に重点を置くユーザーが多い
次に、「来店前にスマホでどんなことを行っているのか」尋ねたところ、「商業施設や店の場所・営業時間を確認する」が最も多く42.4%、「使えそうなクーポンやセール情報を探す」が32.2%と続きました。
この結果を見ると、ユーザーは訪問したい店舗の商品情報や新着情報よりも、商業施設の営業時間やセール情報に重点を置いて行動しているようです。
27.8%が店頭商品との価格比較にもスマホを活用
さらに、「来店中にスマホでどんなことを行っているのか」尋ねたところ、「店頭で見た商品の相場価格、最安値を調べる」が最も多い27.8%となり、「店頭で見た商品のスペック等、詳細な情報を調べる」の19.5%が続きました。
店内で商品を見ても、それは果たして適正価格なのか最安値なのかの判断は難しいところです。特に電化製品は他の商品と比べても価格の変動が激しいもの。失敗しないよう価格を比較してから購入するユーザーが多いことがうかがえます。
店頭よりネットが安い場合、他店舗には行かずスマホで購入する
では、来店後にはどのようなことをスマホから行っているのでしょう? 最も多かったのは、「店で見た商品を、あとでスマートフォンから買う」の15.5%、次に「買った商品を、メールやLINEで知人に知らせる」が7.5%となりました。
店頭で見た商品より通販サイトのほうが安かった場合、わざわざ他の店舗へ行って比較することはせず、そのまま購入するユーザーが多いと予想できます。
ユーザーの行動というのは、予想が難しく分かりにくい部分も多々あります。しかし、この調査結果を見ると、多くのユーザーが思いのほか想像しやすい行動を行っていることが分かります。これらの調査結果をもとにオムニチャネル戦略を考えていきたいものです。