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TikTok担当者が語る 効果の高い動画とは何か?拡散されるプロセスとは
月間の動画視聴量 約177億回、MAU 約950万件ものアクセス数を誇るTikTok。今回、TikTokのサービス概要や最新のユーザー状況、またはTikTok広告について講演された。ユーザーと動画をマッチングするAIとはどういうものか、現在力を入れているコンテンツとは何か、効果の高い動画とは何か、といったことについて1つひとつ丁寧に解説された。
TikTokで提供されているコンテンツのジャンルは リップシンクやダンスが多かった。最近のTikTokは コンテンツの多様化に力を入れており、より生活に密着したコンテンツを数多く取り入れようとしている。
ターゲッティング機能については、細かなセグメント情報は現在 実装途中。配信する地域は日本、中国台湾、インドから選べる。インドは踊りが好きなユーザーが多いため、TikTokとの相性も良いのだそうだ。

ByteDance株式会社 Revenue Partnerships Division Director マーク・マオ氏
本記事は、D2C_Rが主催する「#MarketingLIVE Vol.3」より、ByteDanceのマーク・マオ氏から「TikTok Ads」をテーマにした講演の模様をお届けする。
TikTokは、動画を通じて誰もが感動的なクリエイティブを発信できるショートムービーサービス。TikTokを運営するByteDanceは、機械学習とコンテンツのマッチングというところに強みを持っている。具体的には、「コンテンツの特徴」「ユーザーの特徴」「環境の特徴」、この3つの要素をラベリングして、最適なコンテンツを 最適なタイミングで提供している。

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他メディアよりも、拡散力が強いユーザーが多い
もう1つの特徴として、ユーザーの1日の使用時間は平均41分、平均170コンテンツが視聴されている。ユーザーと動画との親和性が強いので、どんどん見てしまう傾向があるという。また流行にも敏感で、52%はハッシュタグチャレンジに挑戦したことがあり、30%は動画で紹介されたアプリやゲームをダウンロードしたことがあるという調査結果が出ている。 流行にも非常に敏感なユーザーが多く、TikTokの広告からコンバージョンしたユーザーの拡散力が強いという特徴がある。それはつまり、「他メディアよりもユーザーの質が高い」という評価をクライアントからいただいているとマーク氏は語った。
ダイナミックに訴求できる運用型インフィード広告
TikTokでは、さまざまな広告メニューを提供しているが、その中でも運用型インフィード広告を取り上げた。この広告は全画面動画とBGMでダイナミックに訴求できる広告。画面下のアクションボタンやテキストをタップすると広告ページへ遷移する。また左へスワイプしても広告ページへ遷移する。 広告を視聴していると、見せたい新商品がアクションボタンやテキストで隠れているものを見かけるという。そのため、どの位置にテキストやボタンがあるのか気にしながら動画を作ると、見せたい部分が隠れずに宣伝できるとマーク氏は解説した。