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新聞やチラシの購読率は? BluetoothやGPSのON率は? LINEリサーチから見えてきた スマホ市場の変化について

 Post by MML編集部

「新聞やチラシの購読率はどれくらいか」「スタンプカードは何枚持っているのか」「Bluetooth や GPS の ON 率はどれくらいなのか」、スマートフォンに関連した企画を考える際、そもそもどれくらい使われているのか気になるところである。 今回、LINEの地福氏が、スマートフォンやO2Oに関係した市場の動向について解説された。

LINE株式会社 インサイトリサーチチーム マネージャー 地福 節子氏

本記事は、5月14日に行われた「Advertising Week Asia 2018」より、LINEの地福氏から「LINEリサーチで見た『広告周りのbasic data』」と題した講演の模様をお届けする。

50代や60代を含め、全体的に利用が進んでいるスマートフォン。普及が進んでいることに伴い、機能や機器、サービスの変化が見られており、その結果、生活環境も変化している。 生活環境が変わると、それに合わせて広告も変わり、さらに生活環境が変わっている時代を迎えた。

今回は、回答者がスマートフォンユーザー100%の今の消費者で構成された、「LINEリサーチ」を使って、スマートフォンに関連した広告企画に役立つ、広告周りのベーシックデータをお知らせする。

定期的に収集している情報源は?

はじめは、定期的に収集している情報源はどこかについて調査した。 最も多いのは「TV番組」で70%、「TVCM」が61%と、6割以上がテレビから情報を収集している割合が多かった。

続いて、「ニュースサイトなどの記事」で45%。「LINEニュースのページ」が35%、「LINEのタイムライン」が29%と、ニュースサイトに続き、LINEから情報を取得している人も多い結果となった。

これを年代別で見ると、「TV番組」「ニュースサイト」「新聞記事」は年代が上がるにつれて利用率が増加。 「LINEニュース」は若い男性に人気で、「YouTube動画」は男女とも若い年代の利用者が多かった。

「いろいろなところでメディア調査をしていますが、やはりテレビの影響力は非常に強いなと感じています。 テレビは皆さんが普段から接しているメディアなんだなと思います」

ニュースを紙の新聞で読んでいるか?

次は、ニュースを紙の新聞で読んでいるかを調査した。 「新聞紙で読んでいる」と回答した人は45%、「新聞紙では読んでいない」と回答した人は38%、そもそも読んでいない人は17%だった。

これを年代別で見ると、15~24歳までの若い年代は新聞紙を読んでいる割合が高いものの、25~34歳では10ポイントほど減少。 35~59歳では再び高くなる傾向が見られた。

V字になる傾向について地福氏は「親元にいる間は家族で契約している新聞を読んでいて、家族から離れて一人暮らしをしている人は新聞を契約していない。 そして35歳以降の年代の家庭ではまだまだ新聞を契約して読んでいるという傾向が見られます。 しかし、中間の年代はニュース自体読んでいないのかと言うと、そうではなくて、無料のニュースサイトで読んでいるようです」と説明した。

お店の特売情報を見ているか?

次は、新聞紙に挟まっている、お店の特売情報を見ているかを調査した。 一番多かったのは、「紙の新聞の折り込みチラシ」を見ている割合で36%、「LINE」が23%、「ご近所や友達の口コミ」が20%、「お店からの手紙、はがき」が19%、「紙のローカル情報誌」が18%、「チラシ専用アプリ、サイト」が17%となった。

LINEというのは、LINE公式アカウントやLINE@、友達からの口コミ情報などが含まれている。

これを年代別で見ると、「紙の折り込みチラシ」は35~59歳までの年代が多く利用している。 また、女性で上の年代では、家庭を預かっている人が多いせいか「お店からの手紙、はがき」「紙のローカル情報誌」「チラシ専用アプリ、サイト」の利用者が多いようだ。

逆に、15~24歳までの若い世代は「LINE」「Twitter」での利用割合が高い傾向である。 「年代によって利用している媒体が分かれている印象を持った」と述べた。

店頭での支払いは何でしている?

次は、店頭での普段のメインの支払い方についての調査をした。 最も多かったのは「現金」で75%、「クレジットカード」が47%、「ショッピング系電子マネー」が17%、「交通系電子マネー」が13%、「おサイフケータイ」が3%となった。

年代別で見ると、「現金」は交換手段がないので若い世代の利用が多い傾向にある。また「クレジットカード」は、上の年代に行くほど利用者が多くなる傾向。 「ショッピング系電子マネー」は女性の方がよく利用されていて、「交通系電子マネー」は男性と若年層がよく利用されている傾向にあるようだ。

お店でよく使うスタンプカード・ポイントカードは?

次は、お店で使うスタンプカードやポイントカード、お財布に何枚入っているかについての調査。 最も多かったのは「3~5枚」で42%、「6~10枚」が26%、「1~2枚」が20%という結果となった。

お財布にかなりの枚数を入れている人も多いようだ。 男女別で見ると、女性の方が枚数を多く入れている傾向があるという。

実際に一番使っているカードは何か聞いたところ、補正前のデータではあるが、最も多かったのは「Tポイントカード」で41%、「Pontaカード」が10%、「nanaco」が4%、「WAON」と「dカード」が3%、「楽天カード」が2%となった。

共通ポイントが最も多く、ドラッグストア系のカードが続く。 その後、スーパーマーケットや美容室などのカードが並んでいる。 「全ての店舗が大手の共通ポイントカードに集約されるのかと言うと、そうではないので、複数枚いつもお財布に入れている状態」であるとコメントした。

BluetoothをONにしている割合は?

次は、BluetoothをONにしている人についての調査。 「いつも使っている」人は24%、「たまに使っている」人は23%で、BluetoothをONにしている割合は合計して47%となった。 逆に、「ほぼ使っていない」から「知らない」人は合計して53%となった。

「いつも使っている人は常にONにしているので24%は確実だと思いますが、たまに使っている人は不確実なので割合を半分と考えて11.5%、合計して35%ほどの人は「使っている人」といえるかと思うと解説した。

さらに1年前と比べてBluetoothの利用はどうか聞いたところ、「増えた」人は29%、「1年前は使っていなかった」人が12%と、合計して41%が、1年前と比べて利用が増加していると回答した。 「これを見ても利用者は増えてきているので、先ほど35%の人がONにしているという結果でしたが、数カ月後、この数は増えていくだろうと思います」と解説した。

続いて、Bluetoothはどんな時に使うのか調査した。 最も多かったのは「イヤホン・ヘッドフォン」で36%、「車のスピーカー」が31%、「自宅のスピーカー」が17%と上位3つは音楽関連の回答が並んだ。その他、「ハンズフリー通話」が14%、「スマホ同士で情報の受け渡し」が14%と続く。

「このように機器のほうが進化していくので、それにつられてユーザーの行動も変わってきています。 それでBluetoothのON率も上がっていくと、広告の打てる種類も増えていくことになります」

GPSをONにしている割合は?

次は、GPSをONにしている割合を調査。 GPSはいつONにしているのか聞いたところ、「設定や全てのアプリで常時ON」にしている人は16%、「特定のアプリで常時ON」にしている人が30%、「必要な時にON」にする人は35%、「ほとんどONにすることはない」人は13%となった。

今度は常時ONにしている人を対象に、どのようなアプリで常時ONにしているのか聞いたところ、最も多いアプリは「地図」アプリで49%、「LINE」アプリが24%、「乗換案内」アプリが22%、「ポケモンGO」が11%、「カメラ」アプリが10%となった。

ちなみにLINEの場合は、近くの店を探す場合や、現在地を友だちに送る場合に使われている。

位置情報から、周辺のお店情報をおすすめされたら?

それに関連して、位置情報から、周辺のお店情報をおすすめされたらどう思うか質問したところ、「良い」と答えた人は32%、「嫌だ」と答えた人が41%、「どちらとも言えない」人は52%という結果となった。

「良い」と回答した人の内訳は、役立ちそう、手間が省ける、面白い、気が利いているという意見があった。 「嫌だ」と回答した人を見ると、必要ない、怖い、うるさい、気持ち悪いという意見があった。

「どちらとも言えない」には、時と場合による、精度によるという意見があるなど、アプリの実装方法によっては割とユーザーも許容してくれるものだと推測できた。 そのため、ユーザーが喜んでくれるようなアプリの実装方法をすれば、それほど拒否感を抱かれずにGPSを許可してくれるのではないかと語った。

どこで買い物をしているか?

次に、月に1回以上買い物をする実店舗についての調査。 最も多かったのは「コンビニ」で73%、「食品スーパー」が68%、「ドラッグストア」が61%、「100円ショップ」が57%などとなった。

年代別で見たところ、全体的に女性の方が実店舗へ行っている傾向が強いことが分かった。 あとは上の年代の方が、実店舗で積極的に買い物するようだ。 若年層の高い実店舗がないか探してみると、若干専門店やアウトレットモールの割合が高いのだが、全体的には女性を中心に家族で買い物をしていることだと思われる。

次に、月に1回以上買い物をするオンラインストアの調査。 最も高いのは「Amazon」で31%、「楽天」が25%、「Yahoo!ショッピング」が12%などと続く。フリマ系では、「メルカリ」が10%、「ヤフオク!」が8%、「Amazonマーケットプレイス」が6%と続いていく。

年代別で見ると、「Amazon」は全体的に男性の購入者が多く、「楽天」は女性の購入者が多い傾向。 さらに年代が上がるにつれて、購入割合も増加する傾向にある。 若い方は、「メルカリ」や「ZOZO TOWN」を利用する方が多いようだ。

LINEリサーチでは、広告効果測定に限らず幅広いテーマの調査を実施している。 一般企業・政府団体の法人は、調査事業者を通じてサービスを利用することができるため、興味のある方は検索してくださいと話し、セミナーが閉幕した。