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プッシュ通知を500日運用して分かった!成功した文言、失敗した文言事例。飲み会マッチングアプリ「JOIN US」

 Post by MML編集部

飲み会マッチングアプリ「JOIN US(ジョイナス)」は、通知センターでいかに目立つか、心に留めてもらえるかということをすごく意識しているという。具体的にどのような文言で成功したのか、逆にどんな文言が悪かったのかについて事例を交えながら語った。

本記事は、富士通クラウドテクノロジーズ、Repro、フェンリルの3社主催、大塚製薬の協賛で行われた「『ぷっ』しゅま ~プッシュ通知ノムコウ」より、Vikonaの大久保 宏菜氏より「愛されるプッシュ通知運用に情熱をかけた500日」と題した講演の模様をお届けする。

Vikonaは飲み会マッチングアプリ「JOIN US」を提供する企業。 これは、これから飲みたい人たちを探すことができる位置情報を活用したマッチングアプリ。 アプリ上から気の合いそうな人を見つけたらアプローチをして、あとは合流するだけとなっている。

プッシュ通知で意識していること

JOIN USのプッシュ通知で意識していることは「本物のプッシュ通知はこころに焼きつく、あとで気がつく、そしてニヤつく」。 いかにして心に焼きつけるか、いかにしてニヤつかせるか、ということを重視しているという。

「JOIN USはニュースアプリではないので、毎日フレッシュなネタがあるわけではありません。もちろん開封率も意識していますが、通知センターでいかに目立つか、心に留めてもらえるかということをすごく意識しています。そのため、KPIは『開封率』と『Twitterで取り上げられるかどうか』、あとは『飲み会のネタになるか』というところでやっています」。

プッシュの効果が出た成功事例

具体的に、どのようなプッシュ通知の文言を送ったら成功したのか、どのような文言で失敗したのかを紹介した。

まずは、開封率も高くてTwitterでも取り上げられていた成功事例で「終電をあえて逃す」。 「飲まずに帰ろうとしている人を飲みましょうよと感じで引きずり込むネタは、Twitterでもよくツイートされています。キャバクラの呼び込みのような、ちょっとウィットなものを意識して配信しています」。

2つ目は、「早くしないと、夏が行っちまうぜ」。「季節感のあるものや、ノスタルジーでロマンチックなプッシュ通知を心掛けています」。

3つ目は、「200%の覚悟はあるか。100%の2倍人数追加キャンペーン開催中」。 「タイムリー系のものです。これは男性向けの2倍追加キャンペーン用のプッシュですが、テレビドラマ『小さな巨人』のセリフの中に『お前に200%の覚悟はあるのか』というのがありまして、その翌日に打ったプッシュ通知です。旬な話題にどんどん乗っかっていこう、ということを意識しています」。

4つ目は、「侍JAPAN先制点!乾杯の準備ーっ!」。 「さらにタイムリー系のもので、こちらはWBCで、日本対イスラエル戦で先制点を取った瞬間に配信しました。速報プッシュがどこよりも早い『ニュースダイジェスト』より、さらに早くお届けできたので、個人的にとても満足したプッシュ通知です」。

最後は、「織姫からGood Vibesが届きました」。 「こちらは今までで一番開封率が高かったものです。 通常JOIN USの中でいいね!と同じ機能の『Good Vibes』が届くと、下の『〇〇さんからGood Vibesが届きました』と届くのですが、七夕の日に男性ユーザーには織姫から、女性ユーザーには彦星からという感じでプッシュ通知を送りました」。

「通常そのユーザーからメッセージが届いたかのようなメッセージは退会率が上がったり、プッシュ通知のOFF率が上がったりするので、諸刃の剣ではあるので注意が必要ですが、これはうまくいった例です」。

さまざまな課題を残した事例も

続いて失敗事例で、まずは「3/15はサイコーの日。最&高な一日を」「今日は鏡開き。お餅を肴にカンパイ」。 「この2つは女性を対象に送ったものですが、それぞれ数万人に送って開封したのが数人でした。 季節感をただ出すだけではいけないし、無理やりカンパイにこじつけたり、無理やりタイムリー感を出したりするのは全く意味が無かったという事例です」。

「こちらも失敗事例で、当初JOIN USは東京23区限定のサービスだったのですが、その時はユーザーの居場所に関係なく全国に送っていて、23区外にいるユーザーがプッシュを見たあとアプリを開くと、このようなダイアログが表示されて、Twitterでも取り上げられてしまいました。 無駄なプッシュをたくさん打ってしまっていたなという反省です」。

「現在JOIN USは全国で使えるのですが、こういったことから、エリア配信が必要だなということになって、現在は各エリアに分けて配信しています」。

位置情報を活用した自動配信のプッシュ通知

JOIN USではこのほか、位置情報を把握して、付近に異性のユーザーがいると以下のように「近くに女性が○組います」というプッシュ通知を自動的に配信している。 こういったテンプレートを数十種類用意して、あまり頻繁に届かないよう通知のタイミングと文言をランダムに配信している。

「こういったかたちでJOIN USでは、タイムリーに、特定の場所でピンポイントに配信する運用を行っています」と語る。 リアルタイム位置情報を活用したプッシュ通知の活用例として、会場にいるイベント参加者限定のプッシュ配信の実演を行い、講演が終了した。