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「始まりは生放送番組向けのプッシュ通知」フェンリルが語る高速プッシュ通知エンジンを運用して分かったこと・最近のトレンドニーズ

 Post by MML編集部
フェンリルは2015年から、高速プッシュ通知エンジン「BoltzEngine(ボルツエンジン)」を提供している。 今回誕生のきっかけやプッシュ通知における最近のニーズについて語った。
フェンリル株式会社 片桐 右門氏
本記事は、富士通クラウドテクノロジーズ、Repro、フェンリルの3社主催、大塚製薬の協賛で行われた「『ぷっ』しゅま ~プッシュ通知ノムコウ」より、フェンリルの片桐 右門氏から「2年間やってきて見えたプッシュ通知のトレンドニーズ」と題した講演の模様をお届けする。 フェンリルというと、ウェブブラウザの「Sleipnir」やアプリの受託開発を思い出す方も多いと思うが、それら以外に「BoltzEngine」というサービスを提供している。 これは1分間に210万通以上配信数を実現するプッシュ通知エンジンである。そして、サーバアプリケーションとして導入することもできる。 「BoltzEngineはサーバ向けのアプリケーションなので、クラウドとかにも影響しないし、セキュリティ面でオンプレミス(自社保有のデータセンター)ではないと使えないというお客様に向いたサービス」であると語る。主な機能としては、「即時配信」「予約配信」「配信速度制御」「セグメント配信」を提供している。

サービスの始まりは「生放送番組でのプッシュ通知」

「BoltzEngineを作ったきっかけは、生放送番組向けのアプリを作ったことから始まっています。このアプリは管理画面上で出演者を登録すると、出演される5分前にプッシュ通知が届くのですね。5~6時間の放送で100回くらい通知を行っています。 しかも1回あたりの通知が100万件前後で、それが遅れることなく配信ができているのが大きな特徴です」。 「クレジットカード会社様向けの会員向け公式アプリでもキャンペーン通知などの告知をBoltzEngineを使って行っています。 ただ、キャンペーン情報を高速で配信すると通知を受け取ったユーザーのアクセスが一気に集まるので、サーバがクラッシュしてしまいます。こういった点を配慮するため、配信速度制御という機能が誕生しました」。

プッシュ通知における最近のニーズ

最近、お問い合わせで多い内容は、異常気象など「災害通知」に関連する問い合わせであるという。鉄道会社に提供した、「運行情報一覧表示アプリ」という業務アプリでも、大雨の影響で列車運行に遅延などが起きた時、プッシュ通知でスピーディーに対応できるアプリになっているという。 そのほか、企業として最近狙っていることは、「ワークフローの承認依頼」であるという。 例えばグループウェアの承認通知がスマートフォンに届いても、業務中はすぐに確認できない状況にある。 BoltzEngineでは、アプリのほかにWebプッシュを送ることができるため、パソコン上から通知を確認することができるため、即時で対応することが可能となる。 片桐氏はご紹介した事例や動向について何かお役に立てたらと話した。参加者は講演内容にうなずき、時にはメモを取るなど、大盛況のうちに終了した。

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