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「2年前からプッシュ通知は6つに変化している」ニフティクラウドを運営して感じた大きな変化

 Post by MML編集部

スマートフォンアプリに搭載したバックエンド側の機能を提供する「ニフティクラウド mobile backend」は、2013年よりプッシュ通知サービスを開始。 今までは一斉配信するアプリが多かったものの、2年前からプッシュ通知の使われ方がだいぶ変化してきたという。

富士通クラウドテクノロジーズ株式会社 川原 史識氏

9月20日、富士通クラウドテクノロジーズ、Repro、フェンリルの3社主催、大塚製薬の協賛で「『ぷっ』しゅま ~プッシュ通知ノムコウ」が開催された。 このイベントは「プッシュ通知」に焦点を当て、登壇企業から普段心がけている点や今までに試して良かった点、悪かった点を共有して、皆さんのビジネスに活用していただくものである。

富士通クラウドテクノロジーズの川原氏より「プロモ以外のプッシュ通知活用方法について」をテーマに講演を行った。 富士通クラウドテクノロジーズは、「ニフティクラウド mobile backend」を提供している企業で、このサービスは、スマホアプリに搭載するバックエンド側の機能をAPIやSDKで提供するクラウドサービスである。

「プッシュ通知」の使い方が6つに変化

2013年からプッシュ通知サービスを提供して4年ほど経過するが、その期間で、ユーザーによるプッシュ通知の使われ方がだいぶ変わってきたと川原氏は話す。 2013年当時はユーザーがアプリに戻ってきて欲しいという理由で一斉配信するパターンが非常に多かった。 それが2016年に入ってから徐々に、ひと工夫ふた工夫重ねたプッシュ通知が増えてきて、現在では非常に多くなってきたという。

プッシュ通知は単なる通知の手段から、ユーザーエクスペリエンスを高める通知へと変化している。 それらの変化は大きく分けると6つあると川原氏は語る。

1.セグメント型

「セグメント型」とは、例えばゲームアプリで、あるステージが攻略できなかったユーザーに向けて、「いま起動すると回復アイテムが手に入りますよ」といった文言を送るような、ユーザーの状況に寄り添ったプッシュ通知を配信するパターンである。

日本将棋連盟は、将棋対極のライブ中継が見られるアプリで、端末や設定された時間に応じたプッシュ配信でターゲッティングした配信を行っている。

2.会員限定型

続いて「会員限定型」とは、例えばコワーキングスペースの会員を対象に、会員情報の更新時期が近づくと、料金プランにあった「催し物」や「特典」を送って継続を促す使い方がされている。

3.事務連絡型

「事務連絡型」とは、例えば病院や店舗などのアプリから来店予約を登録し、予約時間が近づくと「○月○日に予約を承りました」「明日診療です」といった文言のアラートが届く使い方。

4.チャット型

「チャット型」は、プッシュ通知でチャットを構築してしまう方法。大阪の衣料卸売業「プロルート丸光」は、卸売業者とお客様の間におけるコミュニケーションツールとして、自分たち専用の連絡アプリを開発し、プッシュ通知によるチャットの構築を行った。

5.アラート型

「アラート型」は、例えば温度センサーで何らかの異常値を検知すると、プッシュ通知のアラートを配信する使い方である。 オムロンではIoTのセンサーからデータを吸い上げて、クラウドにデータを入れていく方法でアプリを利用している。

6.EC後追い型

「EC後追い型」は、ユーザーがECサイトで購買すると、配送時や到着時、宅配ボックス収納時などの各ポイントで、プッシュ通知を配信する使い方。 特にこのような使い方は、マーケティングオートメーションで、プッシュ通知と併用して使われることが多い。

川原氏は「以前のようにプッシュ通知を一斉配信すればいいということが時代遅れになってきて、なんかしら、ひと工夫ふた工夫を加えなければいけないということが当たり前である、という状況になってきたのだなと我々はすごく感じている」と述べた。