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「広告を活用してアプリのグロースを目指す」セプテーニが実装や計測のポイントを解説

 Post by MML編集部

本記事は、3月9日に開催されたRepro(リプロ)とセプテーニ共催のイベント「Growth Hack Talks3 成功企業から学ぶアプリマーケティングの最新トレンド」より、セプテーニの野村 知己氏の講演「リエンゲージメント広告活用のポイント」の模様をお届けする。

株式会社セプテーニ アプリソリューション部 マネージャー 野村 知己氏

セプテーニは、運用型広告に強みを持ったデジタルエージェンシーである。特に広告の取扱高が急伸している、アプリ領域・動画広告を最重要視しているという。アプリにおいては専任のソリューション部隊が企業のコミュニケーション戦略をサポートしている。

講演の目的について野村氏は「今までWebでサービスを提供していたお客様がアプリに展開されて、先行して成功を収めている事例がすごく増えています。一方で、それらの情報はすごく少なくて、この領域にチャレンジするうえで知っておいたほうがいい情報を、今回お話ししたいと思っている」と語った。

今回はアプリ広告を例に、計測ツールを実装する上での開発ポイントや、集計された数字を読むための計測まわりのポイントについて説明した。

広告計測ツールを実装するための注意点

アプリ向け広告計測ツールをアプリに実装する際、組み込みガイドを見ながら実装を行っていくが、特にリテンション広告においては、独自のプラグインを実装していないと、計測や配信もできないことがあるという。

なかには「組み込みガイド」に対象のプラグインが入っていないとか、重要性が分からずにプラグインを実装しなかったことで計測できないケースもよく見る。

そのため、必要な機能が入っていないと、要件定義書を書き直して、再度アプリストアに上げ直す作業が追加で発生してしまうことがある。

「重要なのは、プロモーションの方も、開発の方も、やりたいことをきちんと整理して、そのために必要な要件を定義できる力も必要ですし、または機能を取捨選択して、開発に組み込むための知識を持つことが大きなポイント」であると語った。

ツールによって計測項目の意味や計測条件が違う

アプリのプロモーションを実施すると管理画面上に、実施している各媒体と計測結果が表示される。計測結果の項目について、各ツールによって同じ言葉でも違った意味で使われることが多いという。

例えば「リアトリビューション」の場合、adjustでは「アプリを持っているユーザーが、その広告経由でアプリを再起動した数」という意味で使用され、一方、AppFlyerでは「アンインストールしたユーザーの再インストール数」という意味で使用される。

「これを知らないと、普段adjustメインで利用している方と、AppsFlyerメインで利用している方では、認識の齟齬が起きる可能性があるので注意が必要」と語った。

気がついたら取り残されないために

このほか、「計測が始まる条件」や「計測期間」についてもツールによって違うという。

例えば具体的には「adjustの場合、リアトリビューションという再起動のフラグがついてから、他の媒体で再度リアトリビューションされるまで、半永久的にその媒体に成果が紐付き続ける。Appflyerの場合、一定期間だけそのリテンション広告に成果を紐づけることができ、どの期間紐付けるかというのも媒体によって個別に指定が可能だが、それができず、期間固定となる媒体もある」といった違いがある。

「これはどのツールが良いか悪いかという話ではなくて、結局、正しく計測結果を理解していないと、『それ本当に正確な数値なの?』ということをきちんと評価することができないという根本的な問題が発生するので、こういったことに関する定義はきちんと理解していただく必要はあると思います」と説明した。

野村氏はこれらのご提案をすると、担当者から『うちのアプリまだあまりいけてなくて』や『Webとアプリは社内の体制が別々なのでアプリのことは分かりません』『社内で追っている目標はダウンロード数なのですよね』と伺うケースがあるという。

先進的な企業は、着実にWebとアプリを含めてトータルでサービスを同期させていることや、エンゲージメントに関連した広告を評価してアプリダウンロード数を伸ばすだけでなく、リエンゲージメントに関する施策も行っている、と野村氏は語った。

ぜひ話を聞いた方が起点となって、社内の変革を起こしていただきたいと話し、セミナーが終了した。