アプリでポイントプログラムを活性化、会員外顧客の取り込みも!

株式会社東京ドーム

松尾 崇平 氏
伊藤 慧 氏

日本初の全天候型多目的スタジアムである「東京ドーム」をはじめ、「東京ドームシティ アトラクションズ」、「ラクーア」、「後楽園ホール」等、多種多様な施設で構成される「東京ドームシティ」。

今回は、株式会社東京ドームでこの「東京ドームシティ」のハウスポイント運営を手掛ける松尾様と伊藤様に、ModuleAppsでのアプリ開発の決め手やアプリ公開後の変化、公式アプリを活用した具体的な改善事例についてお話を伺いました。

 

課題
・iOSにも対応した会員証/ポイントプログラムアプリの構築
効果
・全会員の4割にあたる約25万人がアプリを利用、販促もより効果的に
展望
・お客様の行動に合わせたクーポン出し分けなどきめ細やかな接客を

全会員の4割、約25万人が利用する「東京ドームグループTDアプリ」

――東京ドームグループTDアプリについて

松尾様|東京ドームグループTDアプリ(以下TDアプリ)は東京ドームグループが提供する「TDポイント」機能を持ったアプリです。東京ドームシティ内の施設や全国のコスメショップ「ショップイン」の店頭でアプリを提示すると会員証として利用でき、お買い物などに応じてポイントが貯まるサービスを提供しています。

TDポイント会員様は現在約60万人、そのうちの4割にあたる約25万人がアプリを利用されています。ポイント付与率・還元率の高さが特徴で、108円で最大5ポイント貯めることができ、貯めたポイントは東京ドームグループで商品購入や施設利用に使用できます。特に施設利用は大変おトクになっており、例えば温浴施設「スパ ラクーア」は、通常入館料3,230円(18才以上)のところ、TDポイント利用では1,250ポイントで入館できます。

アプリ上では現在貯まっているポイント数、ポイント利用履歴、有効期限を確認できるだけでなく、東京ドームグループの最新イベント情報、アプリ限定クーポンやキャンペーン情報などもご覧いただけます。

私たちの部署は、このTDポイントプログラムの運営を主に行っています。会員様へのTDアプリやメール、ハガキを利用したイベント告知、ポイント運営専用端末の保守運用、顧客対応などを担当しています。

 

これまで見てきた多くのツールの中でも特に直感的で操作しやすい

――ModuleAppsでのアプリ開発前の課題

松尾様|TDポイントにはもともと非接触型ICカードやおサイフケータイ機能を利用したモバイルアプリがありましたが、当時はおサイフケータイ機能を利用できるスマートフォンがAndroid OS機のみとなっていました。シェアを二分するiOSへの対応という喫緊の課題に加えて、ハウスポイントですのでMifareやFelicaといったフォーマットに対応するリーダライタの開発も必要となり、コスト負担の課題も重なっていました。

そこでコード型の会員証、読み取り型の会員証の方がコストを抑えられるといったことから、スマートフォンアプリを会員証として利用するべく、アプリ開発に至ったのです。

――DearOneでのアプリ開発の経緯

松尾様|既にお付き合いのあったNTTドコモさんからグループ会社のDearOneさんをご紹介いただいたと聞いています。つながりのある会社の方が進めやすいという期待はあったかと思いますが、決してそれだけではなく、数社でコンペを実施した結果DearOneさんにお願いすることになりました。

――ModuleAppsを選んだ決め手

松尾様|社内で「ModuleAppsはとにかく管理画面の扱いが簡単だ」という意見をよく聞きますので、まずそれがあったかと思います。私たちは販促担当ですので、さまざまな販促ツールを使わせていただきますが、他のツールと比べてもModuleAppsはサクサク動いて、直感的に操作できる。この使いやすさは特に印象的ですね。

――アプリ開発中に苦労した点

松尾様|ModuleAppsの扱いや、部署間の調整などはスムーズだったのですが、当時のメイン担当者がAndroidアプリ開発の経験しかなく、iOSの勝手がわからなかったことで苦労したと聞いています。また会員証機能を有したアプリですので、会員登録の仕組みなどでApp Storeの審査をリジェクトされることが多く、そこも苦労したそうです。

 

アプリダウンロード数約40万回!これまで逃してきた客層の取り込みも

――アプリ公開後の効果やお客様の反応

松尾様|TDアプリはインストール後1分程度で会員登録でき、すぐにポイントを貯められます。加えてアプリ限定の販促イベントやクーポンの配布にも意欲的に取り組んでいます。こうしたメリットもあって、ダウンロード回数も順調に増加しています。約25万人のアプリ会員様に対して、アプリは約40万回ダウンロードされていますので、スマートフォンの機種変更後なども再インストールしてご利用いただけているのではないでしょうか。

プラスチックカードとアプリを連携されているお客様も、概ね全体の2〜3割になるかと思います。実感ベースではありますがお客様もプラスチックカード主体ではなく、アプリを主体として利用されている方が増えていると感じています。多くのお客様はレジ前でお使いになりますので、やはりアプリの方が探す手間も省けて、出しやすさがあるのではないでしょうか。ちなみにユーザーの環境は概ね「7:3」で、iOSがAndoroidより多い傾向です。

――アプリ活用前後での変化

松尾様|お客様のご利用状況はもちろん、私たちからお客様へのアプローチも変化しています。アプリがあることで、クーポンもデジタル化されて発行しやすくなりましたし、フローティング広告などで視覚的にアピールしやすくなりました。

――アプリ活用での改善の事例

松尾様|お客様に「会員登録せずにTDアプリを利用する」という選択肢ができたことは、アプリの良さだという風に感じております。個人情報の登録に抵抗のあるお客様でも、アプリをインストールしていただくだけでクーポンなどをご利用いただけますので、これまでなかなか情報が届きにくかったお客様に対しても、より手軽に東京ドームシティの良さを伝えられるようになりました。例えば遠方からいらして「利用機会が少ないのに会員になるのはちょっと」という方にも東京ドームシティをお得にご利用いただけて、「上京の折にはまた東京ドームシティへ」というきっかけになるかと。

1人でも多くのお客様に東京ドームシティを楽しんでいただきたい

――今後改良していきたい点

松尾様|お客様の行動に合わせたバナーやクーポンの出し分けを行うなど、訴求効果が高くよりお客様にご満足いただける販売促進を行いたいと考えております。例えば現在は、共通のクーポンをお客様全員へお送りしています。そこで「この施設へ来場された方が行きやすいと思われる店舗、お好きだと思われる業態」などの仮説を立ててお客様をセグメント分けし、それぞれに合ったクーポンを発行したり、広告を掲示することができれば、TDアプリが「お客様により東京ドームシティを楽しんでもらえるツール」になるのではないでしょうか。

――部署やDX全体としての今後の目標、アプリの活用方法

松尾様|東京ドームシティにはさまざまな個性を持った施設やテナントが揃っています。TDアプリ・TDポイントがこれらの施設と施設をつなぐ役目となって、東京ドームシティでシナジーを生み出すことができればと考えております。

例えば、アプリ内でのお客様の行動と東京ドームシティ内でのお買い回りデータを連携させることで、より「お客様の視点」に立ってニーズを把握できるようになります。そうすることで、お客様にご満足いただけるような販促キャンペーンを考えていきたいですね。

数多くのイベントが行われている東京ドームシティですが、そのイベントをお客様に知っていただく機会が限られてしまったり、お客様にご満足いただける販売促進ができていなかったりという課題は今なおあります。TDアプリが、1人でも多くのお客様に東京ドームシティを満喫していただく、そのきっかけになってくれればと考えています。

――DearOne社、ModuleAppsに今後期待すること

松尾様|実は伴走型アプリ開発サービス「ModuleApps2.0」に大変関心を持っておりまして、オンラインセミナーなどにも参加させていただきました。我々が目指すユーザー目線の販促ができるサービスで、東京ドームシティに還元できる部分も大きいのではないかとまさに期待しています!