NewDaysアプリ登録会員の売上は非会員の約3倍。JRE POINT・Suicaとの連携で来店頻度が増加! ModuleAppsで実現した「個客」を大切にする「One to Oneマーケティング」戦略

株式会社JR東日本クロスステーション

株式会社DearOneは、株式会社JR東日本クロスステーション様が運営するコンビニエンスストア「NewDays」の会員アプリ「NewDaysアプリ」のサービスに対し、ModuleAppsの活用サポートと伴走支援を2021年1月から行っています。

今回は、リテールカンパニー企画部システムユニットの星様と野村様、リテールカンパニー商品戦略部販売促進ユニットの黒越様に、スタンプカードやクーポン施策でユーザーの熱量を高めることにも成功しているNewDaysアプリでどのようにModuleAppsをご活用いただいているのか、導入の経緯と成果を詳しく伺いました。

課題
  • 駅ナカ店舗特有の短い接客時間では顧客理解や個別対応が難しかった。
  • 既存のメルマガや紙媒体による物理的なスタンプカードではユーザーとの深い関係を築けず、来店頻度向上に限界があった。
  • スタンプカードの機能の実装においてシームレスにスタンプを付与するには、Suicaとの連携が必須だが、高度なセキュリティ要件に対応可能なサービスが限られていた。
効果
  • アプリ登録会員の売上は非会員の約3倍。
  • スタンプキャンペーンの実施で、特定商品の購買回数が明確に向上。
  • JRE POINT連携やSuica連携機能の導入でクーポン施策がヒットし、来店頻度・売上ともに増加。
  • JRE POINT活用施策がSNS上で拡散され、新規ユーザー獲得とブランド認知が拡大。
  • UI改善でSuica登録率が向上し、ユーザー体験が改善。
展望
  • One to Oneマーケティングのさらなる深化で、顧客体験のさらなる向上を目指す。
  • 改札通過をトリガーとした「タッチトリガー(※)」との連携等で、よりパーソナライズされたコミュニケーションを実現する。
  • アプリ登録会員の拡大に向け、さらなる機能のバージョンアップやJR東日本グループ内の連携強化を進める。
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DearOne JR東日本クロスステーション様は、2021年1月から「NewDaysアプリ」のサービスでModuleAppsをご活用いただき、弊社では引き続き伴走支援を行っております。まずは御社のサービス概要をお聞かせください。

JR東日本クロスステーション 星様|弊社はカンパニー制で、リテール、デベロップメント、フーズ、ウォータービジネスと大きく4つの事業を行っておりますが、私たち3名は小売業を受け持つリテールカンパニーに在籍しています。駅構内の売店から派生したコンビニエンスストア「NewDays」の運営がメイン事業で、他にも主にお土産品を扱う「HANAGATAYA」、駅のドラッグストア「Eki RESQ」、駅の書店「BOOK COMPASS」といった専門店事業も行っております。

NewDaysに関してはフランチャイズではなく直営という点が他の大手コンビニエンスストアとは異なるポイントでして、本部の指示を現場まで徹底できるのが強みと考えています。

JR東日本クロスステーション 野村様|NewDaysはJR東日本の駅構内というユニークな立地に展開しているため、通勤通学あるいはご旅行で鉄道をご利用していただくお客さまに、限られた時間内でスピーディーかつ快適にご利用いただくことが、私どもの使命ですね。

DearOne ありがとうございます。NewDaysアプリについて、サービス全体における役割をご紹介いただけますでしょうか。

JR東日本クロスステーション 星様|一言で申し上げますと、NewDaysアプリは「One to Oneマーケティングを実現するコミュニケーションツール」です。これはJR東日本グループの小売事業において唯一無二の存在であり、弊社リテールカンパニー内でも他に同様のツールがないことから、会社全体からの期待も大きなものとなっています。

JR東日本の中長期ビジネス成長戦略「Beyond the Border」で掲げられている「デジタル体験のOne to Oneでの最適化」を担う、グループの代表的な事例の一つであると自負しております。

JR東日本クロスステーション 野村様|ホームページもありますが、お客さまに直接アプローチできるデジタル的な手段はやっぱりNewDaysアプリが一番だよねというのは社内の共通認識なので、重要な立ち位置と考えています。

DearOne 2020年のNewDaysアプリの開発からModuleAppsをご使用いただいております。そもそもどのようなコンセプトでアプリを作られたのでしょうか。

JR東日本クロスステーション 星様|NewDaysをよく利用していただいているお客さまの来店頻度をさらに増やすことを目的としています。お客さま接点、コミュニケーションツールとして弱くなっていたメルマガの代替手段として、アプリの導入に踏み切りました。お客さまの来店頻度を増やすために、クーポン配信をはじめ、スタンプカード、スクラッチなど、楽しくアプリを見てもらいながら新商品案内などの情報発信をしたり、お客さまへ還元するサービスの提供も目的でした。

JR東日本クロスステーション 野村様|当時の担当者の話を聞くと、NewDaysでは限られた移動時間内で購買をしていただかなければならず、他の大手コンビニエンスストアと異なるアプリのカスタマイズ性が必須だったためにModuleAppsを選んだようです。例えばスタンプカードもお客さまの限られた購買時間を邪魔しないよう、登録したSuicaで決済すると勝手にスタンプが付与される仕組みが必要でした。そういったことを実現できる拡張性を持っていたのがModuleAppsだったと聞いています。

JR東日本クロスステーション 黒越様|駅ナカではレジのオペレーションのほんの数秒がとても大事になってきますからね。アプリを開かなくてもスタンプが付与されるのは結構重要なのです。

DearOne 通常の小売店ならポイントカードを提示してQRコードを読み込んでスタンプが付与される手間は当たり前ですよね。おっしゃられたように、お客さまの移動を極力邪魔しないという着眼点がとてもユニークで大変な部分ですね。

他にModuleAppsを選ばれた理由は何かございますでしょうか。

JR東日本クロスステーション 星様|まず、アプリ開発の大前提として「Suicaとの連携」が必須要件でした。これにはJR東日本のシステムと連携する必要があり、非常に高度なセキュリティ要件を満たさなければなりません。そのため、システム間の連携調整において「当社では対応できない」と回答される会社が多かったと聞いております。 そうした中、DearOne様にはこの困難な要件へ柔軟にご対応いただけた点が、選定の決め手となりました。

DearOne そう言っていただけて何よりです。私どもも、お客さまのやりたい事に応えたい一心でした。

JR東日本クロスステーション 星様|SaaSって、あれもできないこれもできないと縛られる部分が多いと思うんですが、費用はかかるものの柔軟にカスタマイズの相談にも乗っていただけるところが、DearOne様、ModuleAppsの強みと感じています。

JR東日本クロスステーション 野村様|あとはスタンプ機能以外にもプッシュ通知だったりクーポン配信だったり、そういった標準機能がモジュールとしてすでに提供されていて、将来的な拡張性も込みでModuleAppsを選定させて頂きました。

DearOne ありがとうございます。
では、今回のメインテーマになります、2024年7月に実施されたアプリバージョンアップについて、JRE POINTとの連携を実施した狙いと背景をお聞かせください。

JR東日本クロスステーション 星様|JRE POINT経済圏に加わることによって、NewDaysアプリ会員を増やすことが一番の目的です。JRE POINT会員が現在約1,600万人、そのうち400万人が1年間に1回以上NewDaysを使ってくださっている。この400万人すべてのお客さまにアプリ会員になっていただき、NewDaysでお買い物を楽しんでいただきたいと思っています。まだNewDaysをご利用されたことがないお客さまについても、NewDaysアプリの特典をきっかけにご利用いただき、NewDaysのファンを増やしたいと思っています。

DearOne JRE POINT会員にとっても、NewDaysアプリ会員になるメリットがあれば会員流入が見込めそうですね。

JR東日本クロスステーション 星様|JRE POINTは様々な場所で獲得いただける一方で、私どもの会社でもっとお気軽にご利用いただける機会を増やせないかということを課題に感じていました。例えば、鉄道関連では「えきねっと」での特典チケット交換やSuicaグリーン券の購入などに使えるものの、私どものような小売業ではお得な利用シーンが限られていたのです。ポイントを積極的に活用されるお客さまは、ご自分のポイントをどうやったら有効に活用できるかを求めていらっしゃいます。そこで、NewDaysアプリとJRE POINTを連携させ、新たな価値を提供したいと考えました。

その結果、現在のNewDaysアプリではJRE POINTでスクラッチに挑戦したり、お得なクーポンに交換したりできるようになりました。ポイントの活用シーンが広がったことで、「JRE POINTで日常的にお得な買い物をするならNewDaysアプリ」と、お客さまからご評価いただいているのでは、と思います。

JR東日本クロスステーション 野村様|JRE POINTの経済圏に入れたことで、私どもとしても可能性が一気に広がりました。今までのOne to Oneマーケティングは、主にJRE POINT会員に対してのメルマガに限られていました。そこをNewDaysアプリとJRE POINTとが繋がったことで、JRE POINT会員でもあるNewDaysアプリ会員に対してのマーケティングの新しいアプローチができるようになりました。

DearOne ユーザーにとってもJRE POINTをスクラッチやクーポンで使えるお得感は大きいですし、両者にとってメリットの大きいアプリのバージョンアップだったのですね。

DearOne JRE POINTとの連携に伴うバージョンアップから約1年ほどですが、具体的にどのような成果がありましたか。

JR東日本クロスステーション 星様|JRE POINT連携の定量面の効果について、当たればお得なお買い物クーポンをもらえるJRE POINTスクラッチであれば、来店頻度増という目的に対して明確に効果が出ています。毎週スクラッチに参加してくださっているお客さまは5万人以上固定でいらっしゃいます。ということは、JRE POINT経済圏から定期的にNewDaysアプリでポイントを使っていただいているということで売上増に繋がりますし、スクラッチを実施しなければ来店されなかったかもしれない、本来入らなかったかもしれない売上を積み上げていくと相当な金額になります。

DearOne JRE POINT連携の最もシンプルなメリットですね。

JR東日本クロスステーション 星様|Suica連携についてはスタンプカード機能により、企画参加者の購買回数が明確に増加するという効果も出ています。例えば、スタンプ企画が始まると、お客さまが対象商品を集中的に購入される傾向がデータから見て取れます。このことからも、本機能が定量的に非常に高い効果を上げていることを実感しています。

定性面では、Suicaの購買情報やアプリのデータをCDPに連携し、更にMAツールと連携したことで、購買情報を元にOne to Oneでプッシュ通知を送れるようになりました。お客さまによってメッセージを出し分けられるので、お客さまにとって必要な通知のみを送るなど、顧客満足度の向上に繋がっていると考えています。

DearOne スタンプカード機能で明らかに購買回数が増えるというのはとても嬉しい効果ですね。例えば同じ対象商品を買い続けるのは特定の少数のニッチの方だけなのか、全体としてそういう方が発生するかというと、どちらなんでしょうか?

JR東日本クロスステーション 星様|スタンプカード企画にご参加いただくにはアプリ上でのSuicaのご登録が必要ですが、一度参加されると皆さん回数が増える印象です。まだ検証段階ですが、スタンプを貯めていただきありがとうございますのサンクスプッシュや、スタンプの交換を忘れないよう、スタンプが満貼になったタイミングと、満貼になる1個前のタイミングでプッシュを送ったりして、コミュニケーションも続けています。スタンプカード機能を使っていただいているお客さまを大事にしていこうという取り組みをしています。

DearOne キャンペーンに期待通りの反応があるのは嬉しいですね。

JR東日本クロスステーション 黒越様|JRE POINTの連携を始めてからポイ活をされている方の反応もとても良いんです。これをきっかけに、そういう方にSNSなどで反応してもらえるようなキャンペーンはなんだろうということを考えるようになりました。今までは送られてきた値引きクーポンや無料クーポンを「ラッキー」というように使っていただいていたお客さまも、JRE POINT交換クーポンという形になると、なにか新しい商品を買ってみようかなと、試していただけるようになったのも非常に販促面で良かったです。

JR東日本クロスステーション 星様|無料クーポンを配るとSNSでバズる時がありますよね。結構、黒越さんが見つけてくれますけど、ポイ活のインフルエンサーに拾っていただけると、何十万人もフォロワーがいるのですごく拡散していただけるんです。私どもからしたら、何十万人に見てもらえて、NewDaysアプリを知ってもらえるという、効果として計り知れないものがあるなと思ってます。

DearOne 下手な広告よりものすごい費用対効果がありそうですね。ポイ活が関連するとそんなこともあるんですね。

JR東日本クロスステーション 黒越様|実際にNewDaysアプリを入れている方と入れてない方をPOSで売り上げ比較すると、アプリ会員のお客さまが約3倍近く多くなります。でも一回あたりの購買金額自体って実はそんなに変わらないんです。

ただ、お客さまがご自身でJRE POINTを交換して獲得したアプリクーポンを持っていると、やっぱり行かなければ損だと感じて来店回数が多くなっているようです。私どもからすると、やっぱり来店回数を一回でも多く増やしてNewDays全体の売り上げを上げていきたいという思いがありますので、JRE POINT連携はとても良かったなと思います。

DearOne そんなに明確に差が出るのは驚きです。来店頻度にも大きな変化があったのではないでしょうか。

JR東日本クロスステーション 野村様|全然違いますね。非会員、一般のユーザーのお客さまは、2週間に1回くらいの来店頻度ですが、アプリ会員は週に2回とか来店されます。単純計算で来店頻度が約3倍以上になっている。じゃあさらに週3回来てもらうにはどういうコミュニケーションでアプローチしたらいいんだろうというのは、今まさに施策を打ちながら模索しています。

DearOne 社内外でも反響は大きいですか?

JR東日本クロスステーション 黒越様|そうですね、自社だけでなくメーカーさんの企画でも実際にどんどんアプリを使っていこうということが増えてきていて、どういう施策ができるのかもよく相談されるようになりました。

JR東日本クロスステーション 星様|40万人ぐらいの会員数になってくると、社内でもなかなか無視できないところもあるかなと思います。正直2〜3年前は、メルマガの代替でしょう、紙のスタンプカードの代替でしょうと、そこまでアプリを活用する温度感ではなかったと記憶しています。ただここ最近は経営陣からもNewDaysアプリをもっと使っていこう、もっと顧客接点、お客さまとのコミュニケーションを取っていこうという話があり、急に重要度が上がった認識はあります。営業部や担当者ベースでも、アプリを分析に活用したいですとか、社内の認知がどんどん広がってきて、NewDaysアプリをきっかけに社内コミュニケーションが取れるような形になってきました。

JR東日本クロスステーション 星様|NewDaysの現場でもアプリの効果を実感するようになってきました。
本年1月頃、夜の時間帯に限定してロールパン4個セットのクーポンを配布したところ、象徴的な出来事がありました。 私自身も店長の経験がありますが、こうした食卓パンは主に朝の通勤のお客さま向けの商品で、夜間に売れづらい商品です。しかし、アプリで50円引きのクーポンを配布したところ、翌朝の朝食ニーズを喚起し、私たちの予想をはるかに上回る売れ行きとなったのです。 初日には多くの店舗で品切れを起こし、お客さまにご迷惑をおかけしてしまったほどでした。1店舗あたりでは5〜6人という数字ですが、夜間にこれだけの新規のお客さまを現場の努力だけで呼び込むのは至難の業です。それをデジタルの力で実現できた意義は大きいと考えています。 初日の需要予測が甘かった点は反省しつつも、この成功体験は、現場のアプリに対する期待を大きく高めるきっかけになったと感じています。

DearOne 社内外、さらに店舗、と全ての場所でアプリが評価されているんですね。

JR東日本クロスステーション 星様|期待されることが本当に多くなっているので、DearOne様へのお願いが増えて申し訳ないですが、親身に伴走してくれて、やれる方法を提案してくださるので本当にありがたいですね。SaaSはカスタマイズ性に課題があると言われますが、JRE POINT連携においても、弊社専用の機能を開発するには高額な費用が必要でした。しかしDearOne様からは、「既存の管理画面の使い方を工夫すれば、追加開発なしで実現できる」という、私どもの実情に寄り添ったご提案をいただきました。

具体的には、普段使用している登録画面のタイトルにポイント数の項目を追加するだけで設定が完了するなど、非常に効率的な工夫がなされていました。結果として、コストを抑えつつ、私どもの運用フローにも完全に合致したご提案をいただけたことに、大変感謝しております。

DearOne アプリをリニューアルしたり作りたいときに、社内での立ち位置や関心度で悩んでいらっしゃる企業もたくさんあると思うので、NewDaysアプリがこういった形で社内の評価も上がって存在感も増したという話は、非常に勇気づけられます。

DearOne では実際にアプリを運営して、面白い発見みたいなところがあれば、ぜひ教えていただきたいです。

JR東日本クロスステーション 星様|今年の3月にも改修して大幅にUIを変えまして、UIの大切さは改めて気付かされました。背景として、スマートフォンの機種変更やクレジットカードの更新などでお客さまのSuicaの番号が変更された際に、アプリ上の登録情報を更新し忘れてしまう、という課題がございました。番号が古い情報のままだと、お客さまはスタンプが貯まらず、正確な購買データを取得できないという問題が生じます。

そこで解決策として、アプリのトップ画面に「ご登録中のSuica番号」と「JRE POINTの連携状態」を常に表示するようにしました。すると、変更が必要なお客さまによる番号の再登録が急増したのです。

これまではハンバーガーメニューから2回タップしないと確認できなかった情報を、一目でわかる場所に表示することの重要性を痛感しました。

DearOne UIだけでそんな如実に変わってくるんですね。

JR東日本クロスステーション 星様|あと、ModuleAppsをMAツールと連携してクーポンやプッシュのABテストをすると、利用率に差が出るというのはやっぱり面白いですね。

最近ですと、例えば期限内にスタンプカードの交換を忘れて、結果的に特典を受けられなかったお客さまがいらっしゃることが課題でした。お客さまにとっても損ですし、かつ、お問い合わせも多くなります。この状況を解消するためにスタンプカードが貯まっている方に対してプッシュを送るテストをしてみると、交換率が全然違うんですよね。最適なコミュニケーションをすれば効果が出るというのが明確になっているのが最近の発見ですね。

DearOne 個人的にはそのスタンプカードの交換忘れへの対応って、他の企業様だと特にプッシュもせずに、そのまま期限が来てしまって交換できなくなりましたね、で終わることは多々あると思うんですが、やはり御社としては来店の動機作りが狙いなのでしょうか。

JR東日本クロスステーション 星様|来店の動機づくりはもちろんですが、みんな現場を経験してるので、お客さまが好きなんだと思います。お客さまのために何か良いことをしようというマインドは、きっとこの会社のみんなが持っていると思っていて、それが企業のDNAなのかなと。どうでしょう。

JR東日本クロスステーション 野村様|それはありますね。私たちはシステムを担当していますけど、小売りの人間なので、やっぱりお客さまとの接点を大事にしています。プッシュ施策の1つに、商品を買ってもらったらクーポンを配信するとかではなく「購買ありがとうございました」とただ私どもの感謝をお客さまに伝えるサンクスプッシュというのがあるんです。SNSを見てたときに、購買ありがとうございましたってNewDaysアプリから届いて嬉しかったというお客さまからの反応がリアルに感じ取れて、アプリをやって良かったね、プッシュやって良かったねとチーム内で話し合ったこともありました。

DearOne 御社のビジョンに「個客の『移動の目的(地)づくり』」という部分がありますが、大勢を指す「顧客」ではなくて、個人の「個」になっている点に非常にこだわりを感じていました。今お話いただいたようなお客さまへの個別のプッシュ通知など、One to Oneの細かい気遣いは企業DNAとしても皆さん持たれている気持ちだったんですね。

JR東日本クロスステーション 星様|1人1人に寄り添うことはだいぶ前からJR東日本グループで言われていることでしたが、それが私どものような担当にも浸透し、会社全体がそういう空気になっているなと感じます。

JR東日本クロスステーション 野村様|ひと昔前は、駅は多くのお客さまが利用されるので私どもは商品を作って、売れる場所だけ作っておけばいいという考えもあったかもしれません。ですが今後人口が減っていくにつれて駅のご利用も減っていくと考えると、そのようなことでは確実に生き残れなくなるという危機感があります。なので、そういった生存戦略としても、1人1人の個客を大事にして、しっかりと深掘りしたアプローチにしていくことで、より事業としての価値も高まっていくという考えが、最近のDX推進という形で芽生えてきているのかなと思っています。

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DearOne 個客ひとりひとりを大事にして開発されているNewDaysアプリですが、ユーザーにとってお得な使い方や、まだ浸透していない機能はありますか?

JR東日本クロスステーション 黒越様|登録したSuicaでお買い物していただくと自動でスタンプが付与される機能って、実際には簡単で負担もありませんので、もっともっと使っていただきたいと思っています。通勤通学とか忙しい中で、ほんとにパッと、売り場の短い時間でスタンプがつきます。また、通知で新商品をチェックしていただいて、NewDaysでその商品を見つけて買って頂いて、お買い物がもっとスムーズになるようにご活用頂ければ嬉しいです。今後は、普段の生活でもう少し効率的に過ごしてもらえるよう、移動中の電車の中で見た商品のクーポンが届いたり、そういう試みも連携してやっていきたいと思っているので、そういうところにも注目していただきたいです。

JR東日本クロスステーション 星様|もちろんアプリを見ていただくためにクーポンで還元していきますが、NewDaysって実はこんなに色々やってるよというのも、アプリを見て知ってもらえたら嬉しいですね。新商品の例で言うと結構皆さんに驚かれるんですが、弊社は例えばパンだけでも毎週4品から5品新商品が出ているんです。

DearOne え、そうなんですか!

※取材時は塩レモンだれのチキンカツサンドや、パストラミポークのカフェサンドが発売されていました

JR東日本クロスステーション 野村様|私どもは当たり前だと思っていたんですけど、意外に驚かれますよね。

JR東日本クロスステーション 星様|おにぎりも3〜4品出てるし、スイーツも最近多くて、日々作ってるんですね。ということが意外と皆さんに知られていないので、アプリにはそんな新商品がバナーで出てくるのでぜひ見てほしいです。キャンペーンも毎週新しく楽しいお得なものをやっているので、ぜひご活用いただきたいです。

DearOne そんなに新商品が毎週出ていたなんて知りませんでした。なかなかホームページは見に行きづらいですが、アプリでしたら手軽に見ることができるのでチェックしたくなりますね。

JR東日本クロスステーション 星様|NewDaysって最低限の品揃えしかない駅の売店と認識されることが多いんですが、他の大手コンビニエンスストアと変らず色々と施策を実施しています。NewDaysのおにぎりがコンビニで一番おいしいと言って頂けることもありますし。もしかしたら無料券が届いているかもしれないので、アプリで最新情報を定期的に見ていただけたら嬉しいですね。

DearOne それでは今後のNewDaysアプリの展望と、当社DearOneに期待することをお聞かせください。

JR東日本クロスステーション 星様|今後の施策としては、「One to Oneマーケティングの深化」を推進してまいります。大きな軸として、「NewDaysのファン作り」と「JR東日本グループのアプリとしての役割強化」を考えています。NewDaysのファン作りとしては、ModuleAppsとMAツールの連携も1年経っていないので、もっともっと精度高くお客さまに寄り添ってアプローチしていくために、プッシュ通知もクーポン配信もブラッシュアップし続けていきたいと思っています。そのためにModuleAppsからCDPの方にデータを連携いただいた改修が活きてくるんですけれど、フローティング広告機能なども活用していきたいと思っています。

JR東日本グループのアプリとしての役割強化は、鉄道をご利用されるお客さまにもっといい体験を提供していきたいと考えています。企画券、特急券、お得な切符とタイアップした値引きクーポンの配信だったり、最近ですと「キュンパス」という乗り放題パスとコラボする企画を実施し、非常に多くのお客さまにご利用頂きましたので、引き続きJRとも連携していきたいですね。

あとは、改札通過データですね。同意をしていただいたお客さま限定になりますが、改札を通過したらクーポンやプッシュを配信するため、タッチトリガーとの連携を今後検討していきたいと思っています。ModuleAppsを基盤として、目指せ登録数100万人ですね。

JR東日本クロスステーション 野村様|鉄道をご利用いただいている、お客さまひとりひとりの生活動線に合わせた形のマーケティングのパッケージみたいな形で提案をできれば、より純度の高いロイヤルカスタマーにもなっていただけるのかなと思いますので、そのあたりを目標にしたいと考えています。

JR東日本クロスステーション 黒越様|地域由来の商品や企画を扱っている店舗もあるので、そのエリアに絞った提案をOne to Oneという視点でお客さまに提案することもやっていきたいと考えてます。地域色を生かした商品ってやっぱり旅先で楽しめたり、その地域の人が楽しめたりというのがすごくあると思うので、そういう発信がタッチトリガーなどを活用して今後できるようになっていくんじゃないかなと、販促面でもいろいろ期待を膨らませてるところです。

JR東日本クロスステーション 野村様|DearOne様に対しては、私どもはアプリ開発に関しては正直まだ知識が浅いので、市場のトレンドであったり、新しい機能などの情報がもしあれば、定例会などで情報共有いただけると私どもも結構刺激になったり、こういう機能があれば新たにこういう販促もできそうだねと議論が活性化されますので、そういったコミュニケーションも引き続きお願いできればと考えております。

DearOne 泉|はい、One to Oneで個別のお客さまを大切にする施策の伴走支援を、今後も引き続き行わせていただければ幸いです。
最後に、ModuleAppsの導入を検討されている方にアドバイスなどあればお聞かせいただければ幸いです。

JR東日本クロスステーション 星様|アプリの導入のためにエンジニアを抱えて自前で作らなくてもここまでできますよ、やれることはありますよということですね。小売業であればDearOne様のModuleAppsの機能でだいたいの課題は解決できるんじゃないかなとおすすめできます。自社でアプリが効果的かを試しに実行できる点では、非常に機動力もありますし、良いんじゃないかなと感じます。

JR東日本クロスステーション 野村様|きっと企業が導入に二の足踏む1つの懸念点として、運用をちゃんとできるかというところがハードルになってくると思うんですが、非常に簡単に操作ができるという実感はありますし、実際、クーポン配信やバナーの設定も、私どもシステムユニットの人間はほとんど手を出さず、販促担当のみで週替わりのクーポンやバナーもスピーディーにやれている実績もありますので、運用の懸念は払拭できるということは実体験としてお伝えできます。

DearOne 泉|温かいお言葉を本当にありがとうございます。本日はお時間をいただき誠にありがとうございました。

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