120万ダウンロードを達成!ユーザーが待ち望むアプリを公開し、データ分析でUI/UX改善を進めたい

GRL

小林 直樹 氏

「9,999円以下で全身揃うファッションブランド」をコンセプトに展開するレディースファッション通販サイト「GRL(グレイル)」。

今回は、通販サイトのプロジェクトマネジメントを担当する小林様に、ModuleAppsでのアプリ開発の決め手やアプリ公開後の変化、公式アプリを活用した具体的な改善事例についてお話を伺いました。

課題
・早期のアプリ開発と公開
効果
・アプリダウンロード数120万
・プッシュ通知の配信
展望
・施策の幅を広げ、ユーザーの行動分析からUI/UX改善に繋げる

探して買うシンプル機能で、ダウンロード数120万突破!

――GRL公式アプリについて

小林様|GRLは女性向けファッションの通販サイトです。9,999円以下で全身揃うファストファッションブランドをコンセプトに展開している、プチプラのレディースファッション通販サイトです。駅近にあるようなファストファッションと比較しても安価で、トレンド感のあるアイテムを揃えています。

GRL公式アプリは、アプリからも商品購入できるようになっています。探して買う、ということに特化していて、機能的にはとてもシンプルです。主なコンテンツはモデルさんの着用画像で、商品が1画面にたくさん出るアプリです。

アプリのダウンロード数は120万を達成しました(2022年9月時点)。インスタグラムも120万を超えるフォロワーを獲得していますが、そこに届くくらいになってきています。

顧客から望まれて、ModuleAppsでのアプリ開発を決断

――ModuleAppsでのアプリ開発の経緯、決め手

小林様|7〜8年前、元々は自社でアプリを開発していました。しかし、プラットフォーム側の仕様がころころ変化し、アプリ専任のエンジニアがいるわけでもなかったため、物理的に対応が難しくなり、一時期は公開すら出来ていませんでした。Apple StoreやPlay Storeで「GRL」とサジェストされるくらい注目されていて、検索はされているもののアプリが検索結果に出てこないという状況が2年ほど続いていました。

そこで、できるだけ早く開発をスタートしたかったのと、たくさんの方に利用していただく前提で、大規模トラフィックを理解いただける開発パートナーとお付き合いしたく、タイミングも相まってDearOne社に決めさせていただきました。

――ModuleAppsを知ったきっかけ、DearOneを選んだ決め手

小林様|アプリ開発会社をググりました(笑)。ネイティブ開発の大変さを知っていたため、OSそれぞれでのスクラッチ開発は考えておらず、iOS、Andoroid両方とも統合的に開発できる会社で探していました。大手さんだと3社くらいでしたので、スケジュールや予算などの折り合いから、総合的に考えて決断しました。

――アプリの開発期間中で苦労した点

小林様|1番難しかったのは、シングルサインオン*1です。認証に関する部分がテストも含めて苦労しましたが、想定外というほどではありませんでした。私自身が元エンジニアということもあり、大変そうなところを予め予想していたので、それらを踏まえたスケジューリングをしていました。

あとは、ブラウザを選ぶのが難しかったです。ウェブビュー(WebView)と、アプリ内ブラウザと、外部ブラウザ起動の3つの選択肢があり、理想はウェブビューですが、技術的にうまくいかない部分があり、現在はアプリ内ブラウザです。技術課題がクリアされれば、ゆくゆくはウェブビューにしたいですね。

公開後半年で月間10万ダウンロード達成

――アプリ公開後のお客様の反応について

小林様|「ああやっと出たな」という反応だったと思います。Webだけの頃からブックマークやショートカットアイコンなどを利用して、アプリっぽく使っている方が多かったので、そういう人がアプリに移行し、全体の2割弱くらいがアプリからの注文に変わったかな、という感じでした。

リリースした月で、ダウンロード数が5.7万ですね。半年ちょっとで月間10万ダウンロードに近づき、今でもその勢いを保って月10万ダウンロードくらいずつ伸び続けています。

――アプリの効果、成果について

小林様|プッシュ通知はアプリ開発前から行ってみたい施策の1つでした。アプリをリリースすればそれ相応のユーザー数を獲得できるだろうというのはある程度想定していたので、アプリユーザーに対してプッシュ通知を送ったときに、どういうレスポンス、どれくらいの割合の人が反応してくれるのかという点については、興味と期待がありました。

今は送料無料キャンペーンや再入荷案内といった2、3種類の通知を定期的に送るように自動連携も含めて運用を行なっています。今後もいろいろなバリエーションを増やしていきたいと思っています。

――今後アプリを改良していきたい点

小林様|前述のプッシュ通知のバリエーションを増やしたいのと、アプリの分析についてはスタートラインに立ったばかりだと思っていますので、アプリを使っているユーザーの行動分析を行った上で、UI/UX改善に繋げていきたいです。

――今後の目標

小林様|弊社は少し特殊で、短期、中期計画を明確に立てるわけではなく、常に新しいものを作り続けていかにお客様に届けるのかといった、目先のことに注力しています。数年後の目標を立てても、ファッショントレンドの周期やデジタル面の進化も早く、大体計画通りに行かないので…。ただ未来志向・先進的なことをしていくことよりも、ユーザーファーストを念頭に、現ユーザーの最大公約数に喜んでもらうことができ、かつデジタルな施策を優先度高く進めたいと思っています。

今後もこれまでと変わらないご支援をお願いいたします。

【注釈】*1)シングルサインオン:一度の認証手続きで複数のシステムにログインできる仕組みのこと。一組のID・パスワードによる認証を1度行うだけで、連携している複数のシステムやクラウドサービス、アプリケーションにログインできる。