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オムニチャネル戦略やO2O事例を読み解く専門メディアモバイルマーケティング研究所

O2O発祥の地アメリカにおけるO2Oの概要と事例

 Post by MML編集部

今回は総務省から発表された「O2Oが及ぼす企業活動の変化に関する調査研究の請負」の中からO2Oについての起源や導入事例について探っていきます。

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2つの意味があるO2O

総務省の発表によると、O2Oの発祥の地はアメリカと言われています。アメリカの事例を紹介しようと思いますが、その前にO2Oを再度整理しておきましょう。O2Oとは「Online to Offline(オンライン to オフライン)」の略で、スマートフォンを筆頭としたオンラインから実店舗へ誘導するためマーケティング手法であることは前述のとおりです。

日本では、携帯電話に配信したクーポンなどから、実店舗へ集客する手法をO2Oと呼び始めたため、「Online to Offline(オンライン to オフライン)」という意味合が強い傾向にあります。しかし、もう1つの意味合いを持っています。それが、「Offline to Online(オフライン to オンライン)」です。

OnlineとOfflineを逆にした考え方で、実店舗からユーザーが発信した情報を見聞きし、実店舗へ他のユーザーを誘引するとう考え方が1つあります。飲食店などで、ユーザーが自発的にクチコミをお店から発信。その友人へ伝播し、実店舗への来店を促す手法です。

一方、前回の東急エージェンシーの資料「O2O買い物?動レポート」にあったように、実店舗で欲しいものがあっても、即座に購買せずに、オンライン上で商品の詳細、価格などを比較検討する傾向にありますが、これも「Offline to Online(オフライン to オンライン)」の1つです。

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潜在顧客がオンラインとオフラインを行き来するため、ネットでの検討時に、来店客を取りこぼさない施策が必要となっている現状があります。

本家アメリアでのO2O事例と変遷

日本では、2010年頃から注目を浴び始めたO2Oですが、本家のアメリカでは2009年頃よりO2Oの用語が利用されはじめています。ちょうどフラッシュマーケティングが盛り上がった時期に近く、グルーポン社による共同クーポン購入サービスで、割引料金サービスが受けられる形態が流行した頃です。

複数の企業が、同様のサービス形態を提供し、O2Oの原点が形成されました。ここで、これらのサービスに目をつけたのが、FacebookチェックインクーポンFoursquareです。(※1)

SNS大手のFacebook、そして位置情報とゲーミフィケーション性を持たせたサービスを展開するFoursquareですが、共にスマートフォンの位置情報を活用。ユーザーの位置に合わせて、店舗からクーポンサービスを提供するものです。中小企業でも、既存SNSを活用して、O2O施策が可能となる先駆けとなった事例と言えます。

しかし、これらは業種によっては、効果のないO2O手法でした。そこで、考えられたのがリスティング広告を活用した新たなO2Oサービスです。修理サービスやなど、生活全般のトラブル解消サービスには不向きであるため、リスティング広告から実店舗などへの集客をキーワード検索などで誘引するO2Oマーケティングも考えられ、現在に至っています。(※2)

これらは、O2Oの「Online to Offline(オンライン to オフライン)」の事例ですが、最近のアメリカでは、「Offline to Online(オフライン to オンライン)」現象が顕著になっています。

その一例として、2012年にはネット店舗であるamazonの売上が家電チェーン店・ベストバイの実店舗売上を上回り、ネット店舗が急成長していることが理解できます。また、最近では実店舗で欲しい商品の詳細を確認し、ネットで価格の安い同商品を購入するショールーミングの傾向が高まっており、家電量販店が中心から、日用雑貨、本・おもちゃ・ペット用品などと種類が拡大しています。(※1)

アメリカのO2O動向の変遷を簡単に振り返ってきました。現在のO2Oは、「Online to Offline(オンライン to オフライン)」と「Offline to Online(オフライン to オンライン)」を把握し、業種ごとに施策を考える必要が高まっています。また、物販の場合は、ネット店舗の購入が主流になりつつある傾向を注視する必要性もあることが、アメリカの消費者傾向から理解できます。

 

【参考文献】

(※1) O2Oが及ぼす企業活動の変化に関する調査研究の請負(総務省情報通信国際戦略局情報通信経済室 委託先:みずほ情報総研株式会社)
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/linkdata/h25_07_houkoku.pdf

(※2)米国流O2Oソリューションをサービス業中心に提供ーリーチローカル・ジャパン 代表取締役 CEO 保積弘康氏インタビュー(販促会議2012年9月号「ネット×リアルの集客販促」特集より)(アドバタ会議)
http://www.advertimes.com/20120806/article79579/