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10m離れたスマホ端末をワイヤレス給電できる新技術「Cota」

 Post by MML編集部

KDDIとOssiaは、約10m離れた場所の複数端末を同時に給電できるシステム「Cota(コタ)」の共同開発を発表しました。MMD研究所の調査では、スマホのバッテリーについて不満が多く寄せられており、Cotaは今後バッテリー問題を解決する1つの方法として開発が進められています。

Cota01

Cotaとは?

Cotaとは、Ossia社が開発されたワイヤレス給電システムで、Wi-FiやBluetoothと同じ周波数帯である2.4GHz帯の無線を使って複数端末に給電するシステムです。これは端末の前に障害物があったり、移動をさせても給電できるシステムとなっています。

また、スマホアプリから「au ID」を利用して給電する端末を登録すると、その対象端末にだけ給電されるシステムになっています。そのほか、アプリから給電状況を確認できたり、給電のON/OFFを制御できます。

Engadget Japaneseの記事によると、KDDIの雨宮 俊武氏はOssiaに出資した理由について『IoTの世界で電池ってすごく問題になるという認識を持っていた。場所を選ばずに充電できるシステムを構築できるという話を聞いてすごいなと思い、出資を決めた。将来的には日本にもっていきたい』と説明されました。

Cotaの導入にはいくつか課題も

将来性の高いワイヤレス給電システムCotaですが、いくつか課題も見られます。例えば、Cotaの最大給電力は1Wです。同じワイヤレス給電であるQiは最大5Wであるため、消費電力の少ないIoT端末やスマートウォッチ、ゲーム端末のバッテリー延長として期待したほうが良いと思います。また、人体への影響を心配されるユーザーの意見も多く、超える壁はまだありそうです。

Cotaは2016年末の米国での商用化・ライセンス販売を目指しており、日本では電波伝達方式のワイヤレス充電が規定されていないため、法整備が行われたあと商用化を目指していくようです。