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オムニチャネル戦略やO2O事例を読み解く専門メディアモバイルマーケティング研究所

シャトレーゼアプリ:ポイントサービスの世代交代に合わせて公開 オムニチャネル化を加速

 Post by MML編集部

洋菓子製造・販売チェーン大手「シャトレーゼ」の公式スマートフォンアプリ

シャトレーゼ1

株式会社シャトレーゼが全国で452店舗(2012年度データより)を展開する、洋菓子製造・販売チェーン「シャトレーゼ」の公式アプリです。主な概要は以下の通りとなります。

公開日 :2014年4月8日(※Androidは2014年3月31日)
OS :iOS、Android
ストア :iOS版Android版
チェックしたバージョン:1.0.0(iOS版)2.0.1(Android版)
リリース :なし
紹介ページ :スマホアプリについてシャトレーゼのスマホアプリダウンロード

App Storeの紹介文は以下の通りです。

シャトレーゼの公式アプリが登場。
お得なクーポンやイベント情報、商品予約などをお楽しみいただけます。アプリダウンロード後に会員登録をしてご利用ください。
■主な機能
・シャトレーゼからのお知らせ
新商品や歳時イベントのおすすめ商品をお知らせ。
意外に忘れているイベントに気づくかも!
・店舗検索
都道府県別の検索やGPSでお近くの店舗を検索
・商品検索
洋菓子やアイス、和菓子・・・シャトレーゼの商品をご紹介。
【「Cashipo」Web会員登録をされた方限定の機能】
・クーポン
店頭で使えるお得なクーポン。
・お誕生日クーポン
お誕生月に使えるデコレーションケーキご予約特典クーポン。
家族の誕生日を登録すれば・・・とってもお得に。
・商品のご予約
記念日のデコレーションケーキやギフトをWebから予約。
店頭受取と直送が選べます。
※お支払いはクレジットカードのみとなります。
・アンケート
シャトレーゼの商品やサービスに関してのアンケート。

ポイントサービスの世代交代に合わせてアプリを公開し、オムニチャネル化を加速

同社では2014年4月にポイントカード制度を、リライト方式のカードである「シャトレーゼクラブカード」から携帯・スマートフォン上でポイントを貯められる「CASHIPO(カシポ)」に移行しています。

chateraise_club_cashipo_norikae

乗換キャンペーン等を実施中(同社ホームページより)

リリース情報が少ない為前後情報からの推測となりますが、近年多くのチェーンで

  • リライト式カードシステムの更新時期を迎え、新たなポイント施策を必要とするケース(参考:リライトカードの呪縛)
  • オンラインショップ会員と店頭会員とのデータベースやポイントが別管理のままになっており、オムニチャネル化を図る上で会員制度の統合が必要とするケース

といったケースが増えており、同社の場合もそのような背景から、新たな会員制度に刷新を図る必要があったのではないかと推測されます。

特に後者のオムニチャネル化については、デコレーションケーキ等の予約を扱う場合が多い業態だけに、業務効率化と売上機会獲得の面で必要性が高まっていたのでしょう(参考:Web予約(店舗で受取り)|シャトレーゼ)。

それらの背景からか、アプリは非会員でも利用可能ですが、初回起動時にウェブ会員登録を促す画面が表示され、ログインユーザー限定でクーポンが提供されるなど、ログインを推奨するアプリとなっているようです。

シャトレーゼ2

?初回起動後に表示されるログイン/会員登録画面

chateraise

?ログインユーザー限定で提供されるクーポン

会員登録画面のUIや外部ブラウザの多用など、操作性に一部課題も

アプリはネイティブベースでしっかり作られているようにも感じますが、一部操作性に課題も感じられました。一つ目が、ウェブ会員登録を行う画面がPC用で項目数も多く、入力がしにくい点です。

シャトレーゼ3

会員登録画面はPC用のままで、スマートフォンからは入力がしづらい

商品の配達などを念頭に住所登録等を行う必要から入力項目が多い事は仕方がない面はありますが、上記のような細かいPC用画面がスマートフォン上に出てくると、登録を負担に感じ、離脱してしまうユーザーも多いのではないかと感じました。会員登録ページのスマートフォン最適化が求められる所です。

また二つ目が、店舗検索や商品紹介・商品予約など主要機能の多くが外部ブラウザの起動を必要としており、都度アプリの切替が表示される点です。

chateraise2

店舗検索ボタンを押すと毎回外部ブラウザが起動する

Androidでは戻るボタンでシャトレーゼアプリに戻る事が可能ですが、iOSではボタン押下のつどブラウザの立ち上げ時間が発生する上、アプリの切替操作を行わないとシャトレーゼアプリに戻る事ができず、離脱を促す事に繋がっています。

事前の確認ダイアログがなく画面遷移してしまう仕様も含め、操作をしていて少々ストレスに感じられました。

アプリならではの操作性・機能が求められる

上述した操作性の課題は一見細かな違いのようにも見えますが、今後Web予約やECの売上を伸ばしていく上では、これらの細かな操作性のストレスが離脱率の向上に繋がり売上に影響してしまう可能性が高いと言え、見過ごせないポイントと言えます。

会員登録画面のスマートフォン最適化に加えて、「アプリ内ブラウザでの商品購入」や「地図検索API等を使った現在地周辺の店舗情報の表示」など、「アプリならではの機能・操作性」をより追求していくことが、同アプリの今後の課題と言えるでしょう。

シャトレーゼアプリの今後の展開に期待したいと思います。